ザ・サード

死すべき神々の荒野〈上〉―ザ・サード〈7〉 (富士見ファンタジア文庫)

上下巻、ということでしばらく溜めておこうかとも思ったけれど、すぐに上巻が出る保障も無いので、手をつけてみんとす。
墓石の頃から顕著になっていたけど、火乃香の能力拡大が著しすぎて、ちょっとありえない状況にまで達しているのに、その割に彼女自身の謎は、気の扱いに特化した天宙眼のみに収束。
しかもそっち方面には一切触れる気配が無い状態なので、これは、スーパーロボット…もとい、ドラゴンボール系のお話なのかしらと思ったりしたら、よくよく思い返すと、作者は後書きで元気玉ネタとかしっかり使ってたじゃんとか思い直し。
お話の規模自体は、どんどん膨れてパワーバランスは崩れまくっているけど、物語の骨子は火乃香を中心とした人間関係と生き方に終始している事から、書きたいのはそっちで、戦闘やら旧時代の遺物やらは暴走した演出描写だったりして。
まあ、ライトノベルは面白くてナンボ。深ければなお良し、というスタンスで接しているので、下巻を楽しみとしますか。