gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ベトナム研修生を“虐待”愛知・豊田の会社を提訴へ

国の外国人研修・技能実習制度で来日したベトナム人の20代女性6人が8日、実習先の愛知県豊田市の自動車内装部品製造会社でパスポートを没収されたり、トイレに行くたびに罰金を取られたなどとして、同社や、法務省厚生労働省などが設立し同研修を運営する財団法人「国際研修協力機構」(JITCO、本部・東京)などを相手取り、今月中にも、人権侵害への慰謝料と不足賃金の支払いを求める訴えを名古屋地裁に起こすことを決めた。
弁護団は、トヨタの3次下請けメーカーでつくる実習生の受け入れ機関「豊田技術交流事業協同組合」(豊田市)の責任も追及。大脇雅子弁護士は「請求額は少なく見積もっても3000万円以上」と話している。
弁護団によると、訴えるのはレ・ティ・キム・リェンさん(22)ら6人で、2003年10月から04年10月にかけて来日。それぞれ同協同組合を通じて同社に配属され、3年にわたって車のひじ掛けなどの縫製作業をしてきた。4人は既に帰国している。
弁護士によると、リェンさんらは、配属後、トイレ罰金などさまざまな扱いを受けたほか、セクハラ被害も訴えている。
リェンさんらは昨年夏、当時の地域別最低賃金688円を30円下回っていたとして、豊田労働基準監督署に申告。同労基署は協同組合加盟の22社に対し、計5000万円を研修生ら200人に支払うよう是正指導したが、今回は手当をあらためて産業別最低賃金(807円)に照らして計算、不足分を請求するという。
同社は「労基署から賃金の是正指導があった以外は、何も思い当たらない。詳しい内容を確認していないのでコメントできない」としている。

無論、過酷な労働、というものは現実に存在しているし、是正すべきものなのは間違いない。
悪い部分は改善していくべきだろう。
だが、この記事だけを見ると、一方的に企業側が悪く見えるのは、日本人基準だから。という点もあるのだ。
まず「トイレ罰則」だが、日本人なら多くても一日三回小用を済ませる程度しかトイレ休憩をとらない。
総計しても十五分未満だし、昼休みのような休憩時間に済ませるのが当然と考えている。
だが、そんなに真面目なのは日本人だけなのである。
一時間に一度、十五分のトイレ休憩を取るような人間は、珍しく無い。(つまり、8時間労働が実質6時間労働くらい)
頻繁にサボリの口実に使われて居るから「トイレ罰則」なんていう日本人には馴染みの無い罰則が生まれるのである。
「さまざまな扱い」も「様々なサボタージュ」に対する対策が、「そこまでやらないと防止できない」という行き着いてしまった結果と考える事も出来る。
当然、同一労働時間における生産数も精度も、真面目な日本人に比べると低い。
これで給与待遇を一緒にすると、日本人の工員の方に不満とサボタージュが広がってしまうという当たり前の現実がある。
かといって、日本人工員の給与を上げられるほど、トヨタが下請けに高い金を払っているはずも無く、最低賃金を割ってしまったのは、そのあたりで生まれたものと思われる。(つまり、サボると時給下げるぞ、という脅しが言っても効かず下げざるを得なかったとか)
まあ、賃金に関しては法的にアウトなんで支払う事になるとは思うけど。
あとは、文化の差による価値基準の差が大きい。郷に入っては郷に従え、なんて考えるのは日本人だけである。
更に、パスポート没収に関しては極めて簡単な話である。
外国人研修・技能実習制度で来日した外国人は、高い確率で「失踪する」。
数ヶ月から半年。長くても二年で国に帰らなければならず、しかも「研修制度」なので、同一方法による再入国は出来ない為、日本で長く働くならば、来日後に「失踪する」のが早道なのである。
しかも、二十代前半の若い女性。四年前の来日時には、まだ十代である。
何処に行き着くかは、まあ言わずもがなであろう。
つまり、パスポートは没収ではなく「失踪防止」の為に会社が預かっているのだ。
当然、研修期間が終われば返却されるのだから、没収という表現は正しくないのである。
セクハラに関しては、地位を利用してセクハラするような下種は、いるかもしれない。こっちはきちんと事実関係を明らかにして、そういった事実があるなら、断罪すべきだろう。
とりあえず謝罪する。のような対応だけはせず、事実関係を明らかにし、間違った部分は改善されるようであって欲しい。