ラコステの商標権侵害 中国メーカーに罰金
ワニのロゴで有名なフランスのブランド「ラコステ」の商標権を侵害したとして、中国の衣料品メーカーなど3つの企業に対し、約1200万円を支払うよう命じる判決が下った。
中国・広東省の衣料品メーカー「泰鰐」は、80年にワニのロゴを国内で商標登録し、男性用のシャツなどを生産している。フランスの「ラコステ」社は去年、泰鰐と販売会社の合計3社に対し、商標権に違反しているとして提訴した。
中国・北京市の第一中級法院は4日までに、訴えた当時のロゴはラコステ社のロゴに酷似していると認定し、泰鰐に対し、混同しやすいロゴを付けた衣類の生産と販売の差し止めと罰金50万元の支払いを命じ、ほかの2社に対しても計26万元の罰金支払いを命じた。
北京市内のデパートにある売り場では4日、ロゴが付いていない商品が並んでいた。泰鰐本社の担当者は「私たちは負けてない。上訴している。世界のあらゆる商品と名前を区別するのは不可能。そんなことをすれば、中国の90%以上の商品が違法になってしまう」と話した。
中国では海外の商品を違法にコピーした商品が出回っているが、商標権をめぐる裁判で海外企業が勝訴するのは珍しいケース。違法コピー問題で、国際的に批判を受けていることが判決に影響を与えたとみられる。 (06/05 11:27)
こんな当たり前の判決が、国際的ニュースになってしまう中国らしい店員の発言が…
「私たちは負けてない。上訴している。世界のあらゆる商品と名前を区別するのは不可能。そんなことをすれば、中国の90%以上の商品が違法になってしまう」
いや、9割以上が違法なのは「事実」だろう、と。