gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : 国内の著作権団体、YouTubeに“すべての日本発コンテンツの削除”を要求 - ライブドアブログ

著作権権利者団体がYouTubeにすべての日本発コンテンツの削除を要求
yooseeによる 2007年08月03日 14時54分の掲載
ムチャな話をしているなぁ部門より.
Anomalocaris Coward 曰く、
CNET Japan 他の記事によれば、7月31日、国内24の著作権関係権利者団体・事業者はYouTube側と協議を行い、その内容を8月2日公表した。その中で権利者団体側は以下のように述べている。
実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員会の松武秀樹運営委員は会見の中で、「将来的にパートナーシップを築ける部分があるかもしれないが、まずは一度『リセット』してほしい」と訴えた。
リセットは同記事に寄れば 「究極的には、サーバ内にあるすべての日本発コンテンツ(正確には著作権を侵害している内容)を一度、すべて削除する」(松武氏) ことなのだそうだ。著作権法違反は親告罪であるにもかかわらずひとまず全て削除せよとは、ちょっと物騒な主張であると感じた。
一方でYouTubeGoogle側は8月2日、国内事業戦略の説明会を開き、従来のスカパーやTOKYO MXの他、ミクシィ吉本興業との提携も発表された。YouTubeと敵対するのも提携するのも、どちらもコンテンツ提供者。果たして本当にユーザーの方を向いているのはどちらだろうか

http://slashdot.jp/articles/07/08/03/0537254.shtml

個人的な意見と立場を言うなら、
著作権を侵害している動画の内、まんまTV放映を流しているものに関しては、権利者がそれを認めないのであれば、不便になるけど削除されるのも仕方が無いことだと思っている。*1
正直、YouTubeでの公開がきっかけでブレイクした作品だってあるから、無料の宣伝と考えて欲しいとは思うけど。
だから、この問題について、おかしいと思う点はここである。
著作権者が侵害を訴えている動画に関して、YouTubeの正式な手続きを経れば削除される。
米国は日本より進んだコンテンツ大国なので、当然のようにその仕組みを内包しているからだ。でなければ、米国の著作権管理団体が黙っては居ない。
にもかわらず、日本の「著作権関係権利者団体・事業者」という「権利代行者」が、具体的な著作権侵害例を証明せずに「全て削除しろ」と主張しているから問題がややこしくなっているのだ。
具体的に「この動画は○○という作品の動画であり、権利を侵害している。削除して」と正規の手続きを踏めばいいのだが、UPされるスピードが早すぎて、その手続きだけで膨大な量になるから、「全て削除しろ」と主張している訳である。
…サボるな、仕事しろ。と言いたい。
中間搾取している「著作権関係権利者団体・事業者」は、こういうときに仕事をするために金を取ってるのに、その労力を減らす為に、YouTube側に無理難題をけしかけている訳である。
ナニサマのつもりであろうか。
無論、個別に全ての侵害と削除依頼を出せば、YouTube側の負担もやはり激増する訳だけれど、正規の手続きを踏んでいる以上、その先の対応を考えるのはYouTube側である。*2
まず、カスラックに代表される「著作権関係権利者団体・事業者」サマは、正規の手続きを踏め、と。
ところで、

455 名前: ロマンチック(catv?)[] 投稿日:2007/08/05(日) 06:14:51 id:Iefx7QXD0
長期的な顧客の獲得だとか、文化の発展だとか
教科書に書いてあるような、偉そうなこといってるけど

大半のユーザーは  ちょwwww ようつべで見えるwww DVD代もうけwwww

で終わりだろw

ここで挙げられている「大半のユーザー」とやらは、そもそも購買層になら無いと思う。
良くて「レンタル」か「友人からタダで借りる」人達であり、そもそも金を出してまで「興味の無いコンテンツなんて見ない」のだから。
逆に言えば、金を出すなら見ないという人達が、YouTubeでそのコンテンツに触れて興味を持ち、「金を出してもいい」と考えて売れる例があれば、プラスである。
購買層は減らないのだから、販売数にマイナスは無く、本来売れない層に売れる機会を与えるのだから、プラスであろう。
このあたりの理屈を「信じられる人」と「信じられない人」という区分が、このニュースに対する意見の差では無いかと思う。

*1:逆に、MADに代表されるそこから二次的に創作されているものに関してまで一括に扱われてしまうのはおかしいと思う

*2:おそらくそうなれば、日本からのUPを制限する方策を自ら取るだろう