gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「平日、子供に学校を休ませてTDL」で、何が悪いの? ネットで賛否両論の嵐

YOMIURI ONLINE発言小町で192件ものレスがついたトピックス「学校を平日に休んでTDL、最近はこうなのですか?」。教育論から日本人のワークライフバランスにまで議論は飛び火し、賛否両論の嵐が吹き荒れました。あなたは子供に学校を休ませて東京ディズニーランドへ連れて行く親はアリだと思いますか?  
まずは、発言小町のトピックスの内容をご覧ください。

一地方都市で英語教室をやっているえいこです。
教室にやってくる小学生が、「東京ディズニーランド(または沖縄旅行、など)に行くの」と言い、レッスン休むことがこの地方都市でもしばしばあります。
(中略)
夏休みや週末はツアーが高いため、平日の安い時に学校はまるまる休んで旅行するのです。
(中略)
わたしが子どものころは、学校を休むとそこの勉強がわからなくなるから夏休みなどに旅行はしていたのですが、学校を休んで家族旅行をする、というのがいまひとつわかりません。こどもの話にどうリアクションしたらいいかいつもちょっと困るのです。
お子様に学校を休ませて旅行をさせますか、させませんか?

えいこさんのこの問いに対して、賛成派と反対派が激突。反対派は「学校はルールを学ぶ場所。そのルールを破ってまで個人の楽しみを優先させるのはおかしい」と、親の身勝手さを非難しています。

病気と冠婚葬祭以外では休むべきでは無い!」
「多分に親のエゴだと思われます。子供に発言権はないのですから」

それに対して賛成派は「世の中には平日にしか休みが取れない親もいる。休みの取れるときに家族一緒で過ごす時間を大切にしたい。その考えの何がおかしいの?」と応戦。

「土曜、日曜日休める人ばかりでは無いのよ! 学校も家族旅行で休む事は認めていますよ」
「これは子育てが一段落した親の意見です。子どもの頃もっと家族で行きたかった。父も亡くなったし二度と家族と行くことは出来ない。本当に哀しいですよ」

これらの意見に対して反対派も負けません。

「子供には長期の休みがあるのですから、様々な体験はそのときにさせれば十分です。昔は土曜日も半ドンで休みではありませんでした。それでも、休んで遊びに行く人なんていなかったですよ」
「学校を休まなければ親子のコミュニケーションはできないものでしょうか。まるで工夫というものがないですね」

すると賛成派は「学校ってそこまで重要なものなの?」と問いかけます。

「この真面目さが『休暇が取れない日本人』を継続的に世に送り出しているのですね」
「極端ですが、1年学校を休んで両親と世界を地に足をつけてじっくり見て回った小学生がいたとしましょう。私ならこの小学生は良い体験をし、人生でかけがえのないものを得たと感じますが」
「学校が絶対というのは、むしろおそろしい考えかたのような気がします。絶対的なもの、絶対的な権力、というのは、ないほうがいい」
「100%出席させればいいってもんじゃないでしょ〜と思うこと、少なくない気がする。今の学級崩壊って、むしろこういう教育しか受けていない人たちが親世代になった事による気がする」

では、実際の教育現場からの意見は? 教師をしているという方や学校関係者の書き込みによると、学校側も「平日に休ませて旅行」は認める傾向にあるようです。

「親と子供との関わり合いが薄いと感じる事件が多々ありましたので、親子のコミュニケーションが深くとれる旅行などには、むしろ先生方は賛成していたように感じられました」
「冠婚葬祭やそれに準ずる事柄でなく、旅行でお休みされるお子さんとそれを伝えられる保護者の方には『よかったね。楽しんできてね』としか言えません。平日に旅行で休みですか?なんて言おうものなら、その後思いきり面倒なことになるのは目に見えてますから(笑)」

結局、議論は白熱しながらも平行線を辿るのみ。「うちはそんなことさせないけど、人それぞれだから別にいいのでは」、「TDLは完全に遊びだから平日を休ませるのは不可だが、地球博など社会見学になるものは可」といった一部容認派の意見も多く見られました。議論を見ていくと、賛成派と反対派の一番の違いは、“学校”というものに対する捉え方のように思われます。確かにかつて主流だったはずの「学校を休んで旅行なんてとんでもない」という価値観は失われつつあり、学校に対する緊張感も薄れてきているのが実際のところでしょう。
ちなみに、筆者の身近に1960〜1990年代に小学校の教師をやっていた女性がいるので、かつてはどうだったのか伺ってみたところ、「昔は学校や教師に対して敬意が払われていたので、平日に学校を休んでどこかに行く、ということはほとんどなかった。変わってきたなと実感し始めたのは平成に入った頃から。良い悪いは別にして、女性の社会進出をきっかけに親の在り方というものが変わってきたように思う」とのことでした。
いずれにせよ、義務教育とは保護者などが子供に教育を受けさせる義務のこと。学校を休ませても家族旅行を優先させるかどうかの判断、そしてそれに付随する責任は、学校ではなく親にあります。
あなたならどうしますか? 子供のいない人も、もし自分が親だったらどうするか、一度は掘り下げて考えてみるといいかもしれませんね。

http://trend.gyao.jp/life/entry-12923.html

何が悪いの?と開き直るのはともかく、様々な理由で不定期にしか休みが取れない親が、子供との思い出を作りたくて学校より親子の時間を優先することについて、否定するつもりは微塵も無い。(多少の抵抗はあるが、金が無いから安い平日旅行…という理由も仕方が無いがありだと思う。金が無い親子に思い出を作るな、なんていう権利は誰にもないから)
子供が行く事を嫌がっているのに無理矢理、という場合はともかく、普通に愛されて育った子供なら、学校行事や友人との大切な約束などと被らない限り、学校休んで家族旅行という「楽しい行事」を厭うなんて事はありえない。
実際、父親が非常に忙しい自営業で、なかなかまとまった休みが取れず、仕方なく平日に学校を休んで黒部まで家族旅行して楽しかったという記憶がある子供としては、否定する理由がない。
無論、平日に学校を休むことに拠るデメリット(特に勉強の問題)はあるが、それを学校の責任に転嫁するようなモンペアするとかいう斜め上ならともかく、その分の勉強をしっかり子供にさせるなどの対応をすれば済む話である。(そして、それは旅行に行く前に親子でしっかり話し合うべきだろう)
小中学校は義務教育であるが、その本分は「学ぶ所」であって「通う所」ではない。
高校以降の非義務教育なら、親子が納得しているなら、そもそも行く必要すらないのだ。
「遊びなら学校を休ませるべきではない」と強く思い込んでいる人は、「学校に通わせる事」が目的化してしまっているのでは無いだろうか。
子供と向き合う事を避ける理由に「私は仕事で、子供は学校で忙しい」という言い訳を使っていないか、少し足元を見直した方がいいように思う。
この話において、学校の教育問題とか、旅行費用が安いからとか、休みが取れない問題とかは、正直、枝葉末節だと思う。
大切なものがあり、それら両天秤にかける事態において、選択を他人にとやかく言われる筋合いは無い。
そのかわり、その選択によって発生する不利益は、きちんと甘受しろよ、と言う話。
それを弁えている限り、学校を休んでTDLに行こうが、皆勤賞の為に家族旅行を蹴ろうが「自由」だと自分は思う。
おまけ:休日に父と長時間過ごす子 我慢、集団行動できる子(産経新聞) - Yahoo!ニュース