gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com(朝日新聞社):進学の夢かなえてあげたい あしなが学生募金始まる - 社会

親を亡くした子どもたちの進学を支援する募金活動「あしなが学生募金」が18日、全国約250カ所の街頭で始まった。東京都新宿区のJR新宿駅西口では、高校生や大学生ら約20人が道行く人に募金を呼びかけた。
東京電機大2年の板垣友樹恵さん(19)は小学6年生の時に父親をがんで亡くした。一つ上の姉、二つ下の妹との3人姉妹。「姉と同じ私立中学を受験するのが当たり前と思っていたのに、塾にも行けなくなりました」
看護師の母親は「私が死んだら子どもたち3人の学費は生命保険でなんとかなるかも」と思い詰めたように言ったことがある。「なんでそんなこと言うの」。それ以上かける言葉が見つからず「私にお金がかかるのが悪い」と自分を責めたこともあった。
母は奨学金を出してくれるところを探して回り、あしなが育英会にたどりついた。大学進学がかなった板垣さんはいま、東京都日野市にある育英会学生寮で生活する。将来の夢は建築士だ。
深刻な不況はひとり親世帯に重くのしかかっている。08年末にあしなが育英会が母子家庭の高校3年生に調査したところ、27.8%が就職を希望していたが、理由は「経済的に進学できない」「家計を助けるため」の二つで4割をしめた。仕事をしている母親の平均月給は12万円だという。奨学金を受けた高校生は08年に1724人。06年が1588人、07年が1688人と増え続けている。(中村真理子

http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY200904180094.html

母子家庭が貧困から高校や大学進学を断念する話は割と聞くし、優秀な人間が貧困が理由で進学できないのは国が何とかすべきだと思う。
だけれど、「塾」と「私学」に通う金が無いのを国が助成するのは「平等な教育」かと言われれば、少々違うような気がしなくも無い。
むしろ、責めるべきは「私学や塾に行かなければ国公立大学に合格しない」という低レベルな公立学校教育と、過剰な受験戦争を発生させる点数至上主義な受験のコラボレーションじゃなかろうか。
欧米のような「入るのは簡単、卒業は大変」というスタイルに変えれば、過度な受験戦争と、受験に特化した点数を取るためだけの勉強と言うアホな受験戦争は緩和されると思うのだが。
あと、日本の奨学金制度に色々問題や不備がある事は事実だが、母子家庭という事情も考慮されれば、学力と素行に問題が無ければ、普通は学校も奨学金の推薦くらいするもんなんだけど、それが受けられ無かったってというのは、学校の問題なのか、「本人の問題」なのか。(進学が困難に感じる収入なら、申し込み資格のうち年収条件はクリアするだろうし)
そのあたりをぼかして、お涙頂戴な話にされても、問題が明確にされない胡散臭さだけが残る。
ちなみに、私立の中高は進学率を稼いでくれる優秀な生徒が欲しいので、奨学金制度が整っている所が多い。
それに引っかからないという事は、学力面で問題が有ったのでは無いかと思う。