gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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状況証拠積み上げ 毒物カレー事件の真須美被告、21日最高裁判決 - MSN産経ニュース

平成10年に4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった和歌山の毒物カレー事件で、殺人などの罪に問われ1、2審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)に対する上告審判決が21日、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)で言い渡される。一貫して無罪を主張する真須美被告に対し、検察側は状況証拠で犯人性を浮かび上がらせようとした。事件発生から10年9カ月、最終審の判断は−。
公判を通じ、カレー事件への真須美被告の関与を示す直接証拠はなく、検察側は膨大な状況証拠による立証を迫られた。
判決を含め95回の公判を重ねた1審。検察側は、真須美被告がヒ素などを使った類似事件を起こしていたことや、ヒ素の鑑定結果などから、カレー事件の犯人を真須美被告だと立証しようとした。真須美被告は捜査段階から黙秘。和歌山地裁は平成14年12月、殺人未遂1件は無罪としながらも、死刑を言い渡した。
控訴審で真須美被告は黙秘から一転、自ら事件への関与を否定したが、17年6月の大阪高裁判決は「事実を語ったことなど一度もなかった被告が、真相を吐露したとは考えられない」と一蹴(いっしゅう)した。カレー事件の動機は1、2審とも「不明」とし、謎のまま残された。
上告審で弁護人らは現地で住民らへの聞き取りを行い、「住民間のトラブルを背景に、食中毒騒ぎを起こし、嫌がらせをしようとした犯行」とする“真犯人像”も提示、今年2月の上告審弁論でも改めて無罪を主張して、結審。21日の判決を迎える。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090417/trl0904172233013-n1.htm

物的証拠は無いが、状況証拠がてんこ盛り、それで死刑に出来るか、という今回の裁判だが…

毒カレー事件、林真須美被告の死刑確定へ…最高裁
1998年に4人が死亡した和歌山市の毒物カレー事件で殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた元保険外交員・林真須美被告(47)の上告審判決が21日、最高裁第3小法廷であり、那須弘平裁判長は林被告の上告を棄却した。
林被告の死刑が確定する。
判決によると、林被告は98年7月25日、和歌山市園部の自治会主催の夏祭りでカレー鍋にヒ素を入れ、カレーライスを食べた住民4人を急性ヒ素中毒で殺害、63人に重軽症を負わせた。
(2009年4月21日15時06分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090421-OYT1T00609.htm?from=top

死刑が確定した。
一部(おそらくは弁護士周辺から)では冤罪の可能性も語られたが、過去に類似犯罪を犯した実績があり、現実に彼女のポケットに次々と莫大な保険金が転がり込んでいった事実を考えれば、その可能性は限りなく低いと思う。
今回の裁判は、「限りなく黒いけれど物的証拠が無い」という犯人にきちんと罪を求める事ができるか、と言う点で、検察の勝利と言えるだろう。
一方で、「罪を回避する為ならどんな空論でも全力ででっち上げる」弁護士と言う商売について、もうすこし何とかならんものだろうか。
裁判は、綺麗事かもしれないが「事実を明らかにして、無罪なら無罪、有罪なら適切な刑を与える場」であり、弁護士が検察に無茶なイチャモンつけて減刑を狙う場所じゃないと思うので。
無論、警察の冤罪続出・監禁!密室捜査や、高い有罪率を維持する為や身内の犯罪を糊塗する為には証拠の紛失どころか、でっち上げまでやる、というふざけた体質もあるから、弁護士だけを悪いとは言わないが。