gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国軍:攻撃用ヘリ部隊の戦力増強を検討 | Chosun Online | 朝鮮日報

在韓米軍に1個大隊だけ残っているアパッチ・ヘリ部隊が、完全に撤収することが分かった。これに伴う戦力の空白を埋めるため、韓国軍でも既存の攻撃型ヘリ部隊の戦力を大幅に補強する案を多角的に検討している。
2日に国防部の関係者が明らかにしたところによると、戦時作戦統制権(統制権)移管後、現在1個大隊(24機)が残留している米軍のアパッチ・ヘリ部隊が完全に引き揚げられるという。この空白を埋めるため、コブラ・ヘリや500MDが中核となっている陸軍の攻撃型ヘリに中古のアパッチ・ヘリを加えたり、韓国型攻撃ヘリ(KAH)の開発で補強したりする方針とのことだ。既に軍内外からは、統制権移管を2012年4月に控えた在韓米軍が戦力を海軍・空軍中心に再編し、戦車や地上の特殊部隊に備えたアパッチ・ヘリを段階的に撤収させる、という観測がたびたび出ていた。アパッチ・ヘリ部隊はもともと3個大隊置かれていたが、現在は1個大隊だけが残っている。攻撃型ヘリ事業と関連し、中古のアパッチ・ヘリを輸入するか、それとも韓国の技術で開発するかについては、防衛事業庁が今年中に決定する計画だ。
また、米軍が今年3月にアパッチ・ヘリ大隊撤収に伴い新たに配備したF16戦闘機が、F15E(ストライクイーグル)で代替されることも分かった。
李衛裁(イ・ウィジェ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20090803000014

北朝鮮問題が深刻化しているけれど、在韓米軍は撤収準備を止めませんと言う辺りに、アメリカが韓国をどう思っているかが現れているというか。
F16は日本で言う軽戦であり、元々安価な格闘機として開発されたが、時代が下るにつれて色々機能拡張されて対地攻撃能力もそこそこある安価で優秀なマルチロール機へと成長した。
しかし、F15Eに比べると爆弾搭載量の点で劣り、レーダー性能や精密爆撃性能にも負ける*1ので、アパッチ撤収で減少した対地攻撃力を、F16からF15Eへと格上げで、埋め合わせるよと言う話。
しかし、昔から対地攻撃と言うものは損耗率が高く、なんで軽戦のF16が対地攻撃能力を持たされたかと言うと、損耗率の高い対地攻撃で高価なF15を失わないための役割分担だった訳で…。
F15Eの配備は、とりもなおさず米軍は対地攻撃すら危険な低空侵入とかしねーよという意思表示と言う意味合いにも取れたりする。
あとは航続力も長いから、在日米軍基地で整備して、韓国基地には再武装と燃料補給機能に限定してしまえば、基地の規模を更に縮小できる。
ちなみに…韓国ではアメリカから無償供与されたF16が対地攻撃の主力であり、最新のF15であるF15K(笑)は対地番長のF15Eがベースの癖に、対地攻撃には向かない仕様になっている。ぶっちゃけ対日戦力。
対地攻撃用のミサイルを誘導する周波数帯を韓国内の携帯電話に取られてしまい、使うためには携帯電話の使用制限するしか無いとか、精密爆撃用のソフトを米国から売って貰えなかった等、空対空戦闘能力こそ高いが、対地攻撃能力はびみょーという不思議な機体。
閑話休題
…そーいや、F35Cが先月末にロールアウトしたとか。
諸々の問題は解決したと見てもいいのかね?

*1:一方で、低空機動性はF16の方が優秀らしい