gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「中国は究極の地方分権」 視察から帰国の橋下知事 - MSN産経ニュース

大阪府橋下徹知事は31日、中国への視察を終えて帰国した。4泊5日の視察を振り返り、「政治の力の大きさを感じた。中国は究極の地方分権。市など自らの裁量で自立運営できている」と述べ、地方自治体への権限移譲を改めて強調した。
この日は、アーティストに作品展示の場などを提供している北京市内の「798芸術区」を視察。帰国に際しては、北京首都国際空港の上空が混雑していたため予定より約4時間遅れて関西国際空港に到着した。
関空で報道陣の取材に応じた橋下知事は上海万博について、「パレードや盆踊りといった『なにわの日』イベントは大成功。市民交流が深まったのではないか。大阪館も水技術を前面に打ち出してうまくいった」と評価した。
北京に対しては「特定の団体に補助金を出さずに場を提供する『798芸術区』は僕が思い描いた文化行政の理想」と今後の府政運営の参考にする意向を示し、「中国は政治のエネルギーを発揮できている。国会体制は日本のように選挙で選べるようにするべきだが、大きな方針は中央政府が決め、地方は自立している。(この仕組みを)日本にも持ち込めないだろうか」と述べた。
また、上海で大阪市平松邦夫市長と「大阪都」構想をめぐり議論したものの、物別れに終わったことについて「どっちが正しいか、議論していても決着しない。決着するのは選挙しかない」と強調、対決姿勢を明確にした。

http://www.epochtimes.jp/jp/2010/06/html/d63028.html

この発言、中国に対する「皮肉」ならともかく、本気で言ってるとしたらかなり危険。
中国の場合、「地方分権」どころか「軍閥(地方軍)=地方行政組織」であり、中国の中には軍閥の数だけ国があるようなものなのだから。
その軍閥が集まって「中国共産党」の私兵である「人民軍」を構成しているわけで、中国は外圧に対しては一党独裁という一致団結を見せるが、平時に人民軍が銃を向ける先は自国民同士(軍閥間の利権争い)という、極めて歪な権力構造を持っている。
中国の地方分権が「究極の地方分権」だと言うなら、大阪府は独立した大阪軍区として自前の戦力を保持し、外圧に対しては協力するが、平時は日本人同士で武力を持って利権を奪い合うような殺伐とした関係を望んでいると言う事になる。(中国の違法鉱山が各軍閥や政府機関によって運営されており、互いに牽制し合っているのは有名な話。だから中国政府は鉱山を摘発できない)
そんな事も理解しておらずに、この発言をしているとしたら単なる馬鹿だし、理解して言っているとすれば、外患誘致罪に問われそうな危険な話となる。
なんというか、もう駄目だろコイツ。