食料価格上昇 世銀が対応促す NHKニュース

世界銀行は、小麦やトウモロコシなどの食料価格が先月までの僅か３か月間で急上昇したことを指摘する報告書を発表し、ゼーリック総裁は、今週パリで開かれるＧ２０財務相・中央銀行総裁会議でこの問題を協議するなど、早急な対応を促しました。
世界銀行は１５日、世界の食料価格の動向に関する報告書を発表し、小麦の価格がこの半年でおよそ２倍に上昇したほか、トウモロコシも７３％上昇したことなどから、コメなども含めた食料価格全体を示す指数が、先月までの僅か３か月の間に１５％上昇したと指摘しました。ゼーリック総裁はこの日、電話で記者会見し、「食料価格の高さは危険な水準に達しており、およそ４４００万人が新たに貧困に追いやられている。Ｇ２０でも取り上げられるべき議題だと思う」と述べて、今週１８日からパリで開かれるＧ２０会議で協議するなど、早急な対応を促しました。世界銀行では、価格上昇の要因として、新興国などでの生活水準の上昇に伴う需要の増加に加え、生産国の天候不順や一部の国で行われている輸出制限を挙げたうえで、対策としては、輸出制限の廃止や農産物の収穫量の拡大に向けた投資などが必要だとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110216/t10014088371000.html

農産物生産に対する農業投資は必要として、輸出制限の撤廃より、投機マネーの流入を規制する方が先だろう。
農業投資は効果が出るまで時間がかかるが、輸出制限で高騰を見込んだ投機マネーが価格の押し上げ圧力なっている事は間違いないのだから。
これって単に、農作物の関税撤廃を狙ったアメリカの代理発言だろう。