gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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クリミアで何が起こっているのか ロシアの「静かで曖昧な」軍事介入(小泉 悠) - 個人 - Yahoo!ニュース

先日、緊張の続くウクライナ情勢のうち、特にクリミア情勢に焦点を当てた記事を書いた。
ところがそれから数日のうちに、クリミア情勢はさらなる急展開を遂げている。
ごく曖昧な形を取りながら、しかし極めて迅速にロシア軍の軍事介入が始まったのである。
(中略)
完全にロシアの主権外にあるウクライナの施設が何者かに占拠されている!ということで、ようやく筆者にもことの重大さが理解できたのは夕方になってからだった。
さらに武装集団が街中や道路上にも出現し初め、クリミア全土はいつの間にか、彼らの占領下に入りつつあることも明らかになってきた。
武装集団の正体は
こうなってくると、武装集団の正体は誰なのかということが問題になってくるが、結論から言えばこれはロシア軍であると筆者は考える。
そもそも空港や市内で目撃されている彼らの服装や装備は完全に統一が取れている上、着用している迷彩服、防弾アーマー、ヘルメットなどはロシア軍で配備が始まったばかりの最新型である。
さらに後述するように、彼らはBTR-80装甲車やMi-24武装襲撃ヘリコプターといった重装備まで保有しており、ただの「民兵」などではあり得ないことは明らかだ。
ただし、報道を見る限りでは、クリミアの住民から成る民兵組織や、旧政権の治安部隊「ベルクト」の構成員らも行動を共にしていることもたしかなようだ。
(中略)
事実上、クリミア自治共和国独自の軍事組織が結成された訳である。
(後略)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/koizumiyu/20140301-00033132/#

完全にアメリカが舐められててワロタ。
クリミアにロシア軍が展開したと言うニュースを昼に聞いた時には、すわ米露戦争勃発か!?
とか思ったけれど、シリアで腰砕けし、対中外交も対話路線と言えば聞こえは良いが、実態は小金を目当てに同盟国より潜在敵国を優遇するパンダハガーオバマの間抜け・腰抜け外交をプーチンは完全に見切られており、「軍事介入しない」と口では言いつつ、しっかり所属不明(笑)の軍隊による速やかな占領が行われ、正当な権力機構の長である元大統領を確保することで、あくまでも「支援」と言い張る余地を残している辺りも含めて、プーチンオバマでは役者が違いすぎる。
そして、今回の件で明らかになったのは、経済失速で軍縮を進め、内向化が進む欧米が大好きな「対話路線(口だけ介入)」は、中露と言った軍拡主義を維持している国家には通用せず、むしろ対話の為に待つ時間を逆手に取られて電撃的な侵攻・占領が有効であることを証明してしまった。
これは、日本にとってはまったく他人事ではなく、尖閣諸島に関して、日本も侵入してきた所属不明の軍隊に、即時撃滅くらいの対応が取れなければ、一方的に占領され、抗議しても竹島のように無視されるのが関の山、と言う話になる。
今回のクリミアは、間違いなく日米同盟の実効性に対する試金石になるだろう。
シリアに続いてクリミアでもオバマが完全に敗北した場合、中国は本当に尖閣に手を出しかねない。
次点で台湾への電撃侵攻。
ここ数年の歴史の転換点っぷりはマジで楽しいわ。生きた歴史教育って感じ。