gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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香港でエボラ出血熱の疑い、ケニアから帰国の女性―中国メディア|中国情報の日本語メディア―XINHUA.JP -

西アフリカで流行し、感染地域が拡大しているエボラ出血熱だが、香港で感染が疑われる患者が見つかり、現在隔離して治療が行われている。30日、中国メディア・財経網が伝えた。
患者はアフリカのケニア旅行から帰ってきた香港人女性。28日に香港に戻った後、発熱やめまい、嘔吐などエボラ出血熱の初期に似た症状が出た。現在、病院で隔離治療が行われているが、容態は安定しているという。
エボラ出血熱はウイルスによる病気で、急な発熱や極度の衰弱、筋肉痛、頭痛やのどの痛みなどが特徴。嘔吐や下痢、じんましんのほか、腎臓や肝臓の機能も傷つけられ、出血も見られる。潜伏期間は2〜21日とされ、今のところ有効な治療法はない。

http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/390624/

実は、日本にはP4*1施設が2か所だけ存在するのだが、周辺住民の反対などによってランクを落としたP3施設としてしか運用されていないのだと言う。(30年以上も!)
つまり、日本でエボラ出血熱の疑いのある感染者が出たとしても、そのウイルス特定の為には、検体を海外のP4施設へ送って、解析してもらわなければならないという、理不尽な運用体制を強いられており、それが放置されていて「(たまたま)今まで問題が無かったから」これからも問題ないだろう、などと言う呆れた暴論がまかり通っているのだと言う。
実際には、P4施設でしか扱えないラッサ熱が1987年に日本で発生した時には、わざわざアメリカに検体を送ってウイルス同定して貰っており、「既に問題はあった」にも拘らず、である。
日本人の衆愚っぷりは、放射脳を例に挙げるまでも無く、昔から、そして今も、中世レベルなんだなぁ、と。
今回、エボラ出血熱パンデミックにより、ようやく問題が再び注目された事は良いのだが、注目度の低さを見ると、解決する見込みは薄そうである。

*1:最近ではバイオセーフティーレベル、BSL4と言うらしい