日本の「宇宙基本計画」 衛星の軍事利用可能に → 韓国ネット民「日本と共同研究開発を」 : 大艦巨砲主義！
政府は、宇宙開発や各国への支援の分野で、安全保障面の取り組みを強化する方針だ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150110-OYT1T50110.html
安倍首相が掲げる「積極的平和主義」を推進し、宇宙の軍事利用などを加速させる中国をけん制する狙いがある。
９日に決定した２０１５年度から１０年間の新たな宇宙基本計画では、安保利用が限定的だった従来方針から転換し、「測位、通信、情報収集のための宇宙システムを外交・安保政策、自衛隊の運用に直接的に活用可能なものとして整備する」と初めて明記した。
中国の動向については、弾道ミサイルによる衛星破壊実験などを踏まえ、「宇宙能力を急速に強化し、対衛星兵器の開発を継続している」と指摘し、早急な対応を求めた。
具体的な事業としては、高精度な位置情報システム（日本版ＧＰＳ）を担う「準天頂衛星」を現在の１基から２４時間利用が可能になる７基に増やし、事実上の偵察衛星である情報収集衛星の高性能化を進める方針などを盛り込んだ。
韓国との共同とか、論外なんで議論する価値もなし。
宇宙開発と軍事を切り離しているなんてアホな国は、世界広しといえども日本だけだったから、この決定は「普通の国」として当然なんだけど、それならまず情報収集衛星はＪＡＸＡとか内閣府の予算ではなく、自衛隊の予算で飛ばす専用の衛星を用意してやってくれよ。
現状では情報収集衛星の利用は、省庁間のパワーバランスがモノを言って、自衛隊はスキマ運用とか、先進国ではありえないから！！
ちなみに、この情報収集衛星、予算は内閣府なんだけど、予算としてはＪＡＸＡの総予算に組み込まれているせいで、ＪＡＸＡの実質的予算削減に相当する結果となり、ほぼ毎年１基ずつ打ち上げてるんだけど、その分のＪＡＸＡの技術試験衛星の打ち上げが停滞しているという酷い状況。
これも改善してくれないと、ＪＡＸＡの技術力もいつまでも保てませんぜ。
ついでに言うと、準天頂衛星が７基揃うと、日本を含むアジア・オセアニア地域に限定すればアメリカのＧＰＳ衛星抜きで日本独自の地域航法衛星網を構築できるという事でもある。
アメリカとか中国とか欧州とかロシアが、独自でＧＰＳ(全地球航法)衛星網を構築するために３０基以上の衛星を打ち上げる予算の捻出に苦労している一方で、条件を絞ればここまで予算を絞れる典型。*1
…逆に言えば、アメリカとか中国とか欧州とかロシアは、世界中に戦力を展開する事を前提に軍備を整えていると言い換える事も出来るんだよね。
余談だけどインドは日本と同様の地域航法衛星網の整備中。この一点を見るだけでもわかる話で、覇権・膨張主義の中国と、地道に地域大国を目指すインド、どちらと日本が手を結ぶべきか、明らかというか。
