韓国型ロケット開発に2555億ウォンを予算化、日本のJAXA予算は2兆ウォン！ : 軍事・ミリタリー速報☆彡
今年、宇宙開発事業に合計３７４０億ウォン（約４００億円）が投資される。２０２０年を目標に開発中の韓国型ロケット事業に最も多い２５５５億ウォンが配分された。しかしこのロケットで打ち上げる無人月軌道・着陸船の開発は昨年末の国会で予算が削減され、今年の事業計画に含まれなかった。韓国航空宇宙研究院は機関の事業予算として月探査先行研究を続ける計画だ。
http://japanese.joins.com/article/406/196406.html
未来創造科学部は８日、予算が前年比１７．６％増えた２０１５年の宇宙開発事業施行計画を発表した。韓国型ロケット事業のほか、人工衛星開発（９２６億ウォン）・宇宙核心技術開発（２３９億ウォン）・科学ロケットセンター建設（１０億ウォン）などの事業計画がある。韓国型ロケット事業は今年、試験設備４種を構築し、７トンと７５トンの液体エンジン試作品を作り、燃焼試験をする予定だ。７月までに第１段階事業評価を終え、第２段階事業に入る。
衛星に関しては多目的実用衛星３Ａ号が来月打ち上げられる。国内最高解像度（０．５５メートル）の光学センサーと国内初の全天候赤外線センサーを搭載した衛星だ。政府が輸出戦略型モデルとして進めている次世代中型衛星事業にも今年初めて３０億ウォン投資される。
未来部は「持続的に宇宙開発分野に対する投資を広めているが、競争国と比較すればまだ足りない規模」とし「選択と集中を通じて投資に対する効果を最大化する」と明らかにした。
韓国の場合、宇宙開発事業とは名ばかりで、弾道ミサイル開発を目的とした技術習得が目的だから、真面目に宇宙開発「だけ」やってる日本ほどの予算が必要ない。
元々、韓国はロケット技術が無く、７０年代にアメリカの地対空ミサイルをリバースエンジニアリングして弾道ミサイル開発を開始したが、基礎研究もなしに成功する筈が無く、アメリカは技術供与の代わりに弾道ミサイル開発について射程距離や弾頭重量に制限を加えた結果、１９８７年に玄武１を完成させた。
が、射程距離や弾頭重量に制限を課せられた状態に不満を持った韓国は、その撤廃交渉の傍らで、「なら、平和利用なら文句ないだろ」とロケット開発をスタートさせたのが１９９０年。
この年数も露骨なら、ＫＳＲ−１から３までの「(自称)観測ロケット」はミサイルと構成要素がほぼ同じであり、アメリカが９８年の北朝鮮ミサイルの発射実験を重く見て、２００１年に射程距離や弾頭重量の制限を緩和すると、翌２００２年にはＫＳＲシリーズの開発を止めてしまう行動も露骨であった。
そして、射程３００ｋｍの玄武２が２００９年に完成。
しかし、ペイロードの小さな固体ロケットに見切りをつけており、大陸間弾道弾につながる技術獲得を目指して、液体ロケット開発に乗り出したのが２００７年。
しかし、予算と技術供与先が無く、ロシアと組む２０１０年まで計画は遅延した。
…とまあ、韓国の宇宙開発は、完全に「弾道ミサイル開発」とリンクしているのだ。
そして、弾道ミサイルってのは、ＡＢＣ兵器を搭載しない限り、クソ高いだけで通常爆弾と同じ戦術価値しかなく、核保有が認められていない韓国で、なんでそんなに弾道ミサイルが欲しいかと言われると…２０００年に韓国は兵器用プルトニウムの濃縮を秘密裏に行うという、ＮＰＴ違反をぶちかましている。
これがすっぱ抜かれたのが２００４年。
つまり、韓国が執拗にアメリカに弾道ミサイルの射程距離や弾頭重量の制限緩和を求めてきたのは、核弾頭搭載の弾道ミサイル配備を目指していたからで、未だに韓国が宇宙開発へ予算を割いているのは、何の事は無い、「核保有を諦めていないから」である。
予算規模を見るに、当面はアメリカの許可が下りる筈も無いし、宗主国である中国と天秤にかけて、ぼちぼちやろうってのが本音じゃないのかねぇ…。
ちなみに、日本のロケット開発は１９５５年のペンシルロケットがスタートで、純粋な宇宙開発スタートと言う世界唯一のロケット開発だったり。*1
よく、日本のロケットは米国技術の供与があったから出来たんだ、なんて特定アジアに言われるけれど、米国のデルタロケットの技術供与を受けたのは１９７０年で、最初のＮ−Ｉロケットが完成したのが１９７５年。
対して、日本初の人工衛星の打ち上げは１９７０年で、日本独自に開発したＬ−４Ｓ ５号機によって成功している。*2
恐ろしい事に、当時のラムダロケットには、「誘導制御装置」がなく、固体ロケットの燃焼制御だけで衛星軌道に投入する、と言う変態的な技術だったというオマケつき。*3
なんで誘導制御装置が無かったかと言うと、軍事転用が可能になるから、と朝日新聞や社会党*4が大騒ぎして、物言いが付いたため。
…つくづく、ロクな事をしない連中である。
