gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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次は東シナ海に王手をかける中国 ロシアから“世界最強”の防空ミサイルシステムを入手 | JBpress(日本ビジネスプレス)

ロシアの国営武器輸出会社が、中国との間で、最新鋭対空ミサイルシステムS-400を売却する契約を結んでいたことが明らかになった。この新鋭ミサイルシステムの取得によって、東シナ海での中国の「A2/AD戦略」がますます強化されることになる。
(中略)
S-400の最大有効射程距離は400キロメートルとされているため、東シナ海の中国側の半分以上の海域はS-400の射程圏内に収まってしまうことになる。ということは、自衛隊アメリカ軍の航空機が自由に飛行できる東シナ海上空域は大きく制約されることになってしまうのである。
(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43646

実の所、当初ロシアはS400を中国に売る予定は無かった。
内部的には改良型のS500が開発中とはいえ、2000年初頭に配備開始のバリバリ最新ミサイルであり、限定的ながら弾道ミサイル迎撃能力を持つS400は、中国に売れば、即座にコピーして大量生産してしまう事を懸念しており、中国の熱烈な販売希望に対して、すげなくお断りしていたのである。
…んが、ウクライナ問題で孤立したロシアは、中国のロシア寄り中立を引き出す代償として、Su35とS400の売却に同意し、結果的にオバマは中国を利したのである。
ちなみに、このS400。当然ながら非常にお高い。
サウジに輸出した際には、20億ドルで発射母機8両に32発のミサイル相当らしく、1セット1母機4発で、2.5億ドル(300億円)、1発辺りコストは推定30億円と言った所だろうか。
このお値段になると、もうF18とかF16を撃ち落としてトントン、というレベルで、外そうものなら最新鋭戦闘機1機分がパァという豪気な世界となる。
東南アジアの格安軽戦闘機相手なら、撃てば撃つ程赤字になる事請け合いと言う(爆)
ちなみに、日本のPAC3は1発5億円ぐらい。
幾ら中国が金満軍隊とは言え、A2D2向けにS400で飽和攻撃とか、流石にむーりぃ。
である。(その金で、戦闘機を買った方がマシ)