gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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フィリピン空軍、10年ぶりの超音速戦闘機 KAI FA-50PHクラークに到着 | FlyTeam ニュース

2015年11月28日、フィリピンのクラーク基地にKAI FA-50PHの初号機と2号機が到着し、11月29日にフィリピン空軍に引き渡されました。
2機のFA-50PHは、11月27日8時ごろにKAIの工場がある韓国のサチョン(泗川)を離陸し、台湾のカオシュン(高雄)を経由してクラーク基地へフェリーされました。
クラーク基地では空軍幹部や軍関係者、観衆、メディアが待ち受け、消防車の放水で両機を歓迎しました。フィリピン空軍にとっては、2005年にF-5A/Bが退役して以降およそ10年ぶりの超音速戦闘機です。
フィリピン空軍は4.2億ドルで、12機のFA-50PHを導入します。

http://flyteam.jp/news/article/57417

フィリピン側の「超音速練習機と、超音速攻撃機と、超音速戦闘機を兼ね備えた機体を安く売ってくれ」という要求は理解できるけれど、結果的に「超音速練習機としてはかなり高く、超音速攻撃機・戦闘機としては性能がかなり悪い機体」を調達した判断は、もう安物買いの銭失いとしか。
ちなみに、アメリカはFA50の輸出には消極的で、韓国国内で配備するならAN/APG−67マルチモード・レーダーを供給するが、輸出型には供給しない旨を通告しており、フィリピンへ輸出したFA50にはイスラエル製の火器管制レーダーEL/M−2032を搭載している。
アメリカの最新世代の短距離空対空ミサイルであるAIM−9Xとか、AGM−65空対地ミサイルやJDAM誘導爆弾の運用能力は、それによって維持されているのか、それとも失われているのか。
失われているとしたら、第4世代戦闘機相手には勝負にならない低スペック機になる。
加えて、小型で非力なFA50は武装搭載能力も低く、搭載武装の組み合わせには制限がある、と言われている。(具体的な話は機密だとか)
ぶっちゃけ、アメリカに有償軍事援助で状態の良いTA4と16C/Dとを、訓練・整備込みで譲ってもらった方が万倍よかったと思うんだけど、そんなにお値段が高かったのだろうか。