ＴＨＡＡＤを１基配備しただけで約２千億円 : 政治 : ハンギョレ

高高度防衛ミサイル(THAAD＜サード＞)は、飛んでくる敵のミサイルを撃ち落とす米国の地上配備型ミサイル迎撃システムだ。THAADの砲台は迎撃ミサイルと移動式発射台、AN / TPY-2レーダー（X-バンド）、発射制御・通信所（TFCC）の4つの要素で構成されている。敵の弾道ミサイルをレーダーが探知して軌道を追跡すると、発射制御・通信所がレーダーによる情報に基づいて迎撃ミサイルを発射する。主に中・短距離弾道ミサイル（射程距離3000キロメートル以下）の迎撃に使われる。
THAADの迎撃ミサイルは、射程距離200キロメートルに、迎撃高度40〜150キロメートルであり、1段固体推進ロケットエンジンと赤外線探知機、弾頭破壊飛行体（kill vehicle）などを搭載している。発射台は、M1075大型戦術トラック（HEMTT-LHS）に載せられており、移動性に優れている。 1つの発射台に迎撃ミサイル8基が装着され、1つ砲台は、最大9つの発射台で構成される。
THAADの目に当たるAN / TPY-2レーダーには、前方配置モード（FBX）と終末段階配置モード（TBX）の二つの方式がある。前方配置モードでは、THAADシステムとは別に、敵のミサイル探知のために配置される。現在、米軍は、日本（2基）、トルコ、アラブ首長国連邦などにAN / TPY-2レーダーを前方配置モードで配備した。検出距離は「1000キロメートル以上」だ。
終末段階モードでは、THAADシステムの一部として、敵のミサイル迎撃のための軌道を検出し、追跡する。検出距離は約600〜800キロメートルであり、前方配置と終末段階のモードを切り替えるのに、8時間がかかる。THAAD砲台１基を朝鮮半島に配備するのに1兆〜2兆ウォン（約1002〜2005億円）かかる。韓国全域を守るには、少なくとも2基の砲台の配備が必要とされている。
パク・ビョンス先任記者（お問い合わせ japan@hani.co.kr ）
韓国語原文入力：2016-01-31 19:28

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/23208.html

１基というか、１セット配備するのに必要な額だから、「１砲台」とは

• ＡＮ／ＴＰＹ−２レーダー ｘ １基
• 戦術指揮車両 ｘ ２両
• ＴＨＡＡＤ発射台 ｘ ９両 (ｘ８発のランチャーで計７２発)

セットになる。
これが２０００億円なら、日本がＰＡＣ３を含む６つの高射群を編成する為に使った金額なんかよりずっとずっと安いで。
…というか、この金額ってアメリカの調達価格ベースで考えていないか？
ＵＡＥが調達した時は、ＴＨＡＡＤ発射台９両、ＡＮ／ＴＰＹ−２レーダー４基、戦術指揮車両６両、ミサイル１４７発で〆て８０００億円ぐらいだった筈。
ＦＭＳなら同様にボッタクリ価格になるし、最低２基というのは、実用的な意味の無い「最低レベルの場合」だろう。
ていうか、たった２砲台で韓国全土を守れる性能があるなら、日本もさっさとＰＡＣ３捨ててＴＨＡＡＤを買ってるわ。