gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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英で反核デモ、核兵器システム更新にNO 数万人が参加:朝日新聞デジタル

英国が持つ現行の核兵器システムの更新に反対するデモ行進と集会が27日、ロンドン中心部であった。反核団体「核軍縮キャンペーン」(CND)が主催。仏AFP通信の推計で数万人がトラファルガー広場を埋め、「トライデント(核ミサイル)はいらない」などと気勢を上げた。
キャメロン保守党政権は年内に核兵器システムの更新の是非を議会投票にかける方針だ。デモには、野党第1党・労働党のコービン党首や、英国内で唯一の核基地があるスコットランドスタージョン自治政府首席相、女優のバネッサ・レッドグレイブさんらが参加。コービン氏は「核が使われれば、唯一の結果は市民多数の殺害でしかない」などと訴えた。
ただ、現行のトライデント核ミサイルと戦略原潜を更新する計画をめぐる議会投票では、政権を支える保守党のほか、労働党の議員の大半もコービン氏の意向に反して賛成するとみられている。(ロンドン=梅原季哉)

http://www.asahi.com/articles/ASJ2X237MJ2XUHBI001.html

そりゃ、一番近い核保有国がフランスとアメリカで、フランスはEU繋がりで、アメリカは建国前からの付き合いで仲が良く、敵対的核保有国で一番近いのがロシアで、今一番ホットな核保有国である中国と北朝鮮は大陸を挟んだ向こう側と来てる。
核兵器なくても、大丈夫とか舐めプしたくなるよね、わかるわ。
でも、EU離脱とか言ってる状況で、欧州圏ではフランスだけ核保有国って、イギリス人的にどうよ?
…という気もしなくはない。
ついでに言うなら、現時点で中国のICBMの最大射程は1万2千キロ。
余裕でイギリスも射程に入ってる。
「非核保有国が、核保有国に対して本気の対立が不可能な現実」を一番理解しているのが、現在の既得権益国である常任理事国なんだから、イギリス政府が核カードを自ら手放す意味も理由も無い。
日本の自称平和団体とかと一緒で、ガチの平和ボケした池沼じゃなければ、近隣の敵対国から金貰って活動している反政府活動の類じゃないかと。
ちなみに、イギリスは戦略原潜であるヴァンガード級を4隻ローテーションで常に1隻をホットスタンバイさせて核抑止力を維持している。
イギリスの保有する核弾頭数は200。潜水艦1隻辺り48発までしか搭載しない運用になって居るらしい。
ちなみに、フランスも戦略原潜であるル・トリオンファン級を4隻ローテーションで運用している。
イギリスと違って、陸軍国だから戦術核兵器も装備してて、核弾頭数も320発と米露に次ぐ3位。
ある意味、中国とロシアに次いで、核兵器の利用に躊躇ない姿勢なのがフランスである。
ていうか、中国といいロシアといいフランスといい、陸軍国は、敵の戦列を核兵器で吹き飛ばすぞ、という情景が好き過ぎるだろ…。
逆に海軍国家である米英は戦術核はさっさと削減して、戦略核を中心に核装備を再構築している。*1
ちなみに、4位は中国の240発。
数少ない核弾頭から、しっかり戦術核弾頭も用意している国である。
なお、NPTが認める核保有国の中では唯一、核弾頭の増産を進めている国でもあり、そろそろ300発くらいあんじゃね?…とも言われている。
NPT管理外のインドとパキスタンは、80〜100発程度らしい。

*1:核弾頭の少ないイギリスはともかく、一時期は万単位の核弾頭を保有していたアメリカは、流石にまだ1000発近い戦術核弾頭を残しているが、順次解体中である