gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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海自機、比海軍に貸与へ…南シナ海の監視に利用 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

政府は、退役した海上自衛隊の練習機(航空機)「TC90」をフィリピン海軍に貸与する方針を固めた。
フィリピン側は、中国による南シナ海での海洋進出の動きに対し、空からの警戒・監視に利用する。日・フィリピン両政府は、今春にも貸与で合意する見通しだ。
フィリピン海軍が警戒・監視に利用する航空機は、行動半径が約300キロと狭く、「中国が進出する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島全域を監視して戻ってくることは難しい」(政府筋)という。フィリピンは南沙諸島のスービ礁、ミスチーフ礁などで中国と対立しており、広範囲で活動できる航空機を求めていた。
TC90の行動半径はフィリピン軍機の2倍以上で、南沙諸島の大半をカバーできるという。練習機であるTC90には、レーダー類などがほとんど搭載されておらず、フィリピン海軍が当面、目視による警戒・監視に利用するとみられる。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160228-OYT1T50110.html

やっぱり、つい最近まで「空軍?なにそれ美味しいの?」状態だったフィリピン軍に、P3C運用は難しすぎる…という判断なのだろう。
固定翼機と言えば、輸送機かCOIN機しか無いような国で、練習機なのに改修すれば武装も出来る、なんてキワモノT50練習機を導入してるぐらいだから、仕方あるまい。
というか、アメリカから中古のF16を安価に買える話を蹴って、新品のF16C/Dとほぼ同額のT50練習機を調達した理由が、アメリカが嫌いだから、と言う筋金入りの反米国じゃなければ、こんな苦労も無かった訳で。
もし在比米軍が居たなら、そもそも南沙諸島を奪われる事も無かったし、空軍が必要ならアメリカが余剰になったF16辺りを無償供与された上で、在比米軍基地で連携訓練まで受けられただろう。
つくづく、自称平和団体による反米・米軍基地反対運動という物が、どういった国に最も利益があり、そしてどういった勢力の資金で運営されてきたかが良く判る話だと思う。