gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国初の国産空母、外観明らかに=現地報道| ロイター

[北京 31日 ロイター] - 中国山東省の現地メディアは31日、中国初の国産空母「山東」の建造が進み、外観が明らかになってきたと伝えた。同空母完成により、中国の軍事力拡大に対する台湾や近隣諸国の懸念がさらに高まるとみられる。
中国の空母は、1998年にウクライナから購入して中国で改修した「遼寧」に続き2隻目。
山東は2014年、遼寧省大連で建造が始まった。地元メディアは、山東の詳細や完成予定日については報じていない。

http://jp.reuters.com/article/china-defense-aircraft-carrier-idJPKBN15G31N

中国2隻目にして初の国産空母の名前は、「山東」に決まったらしい。
2014年のニュースで報道された名前と一致したので、建造中のもう1隻は「広東」になると思われ。
基本的に、遼寧の中華コピー…改良型なので、基本構成は5万トン級の艦体にスキージャンプ式飛行甲板を持つ。
原型であるアドミラル・クズネツォフ級は、「重航空巡洋艦」の名の通り、艦載機だけでなく、巡航ミサイル12基と短距離ミサイル192発を格納したVLSを持った重武装艦なのだが、中国としては「純粋な航空母艦」が欲しかったので、遼寧は防空用のCWISと個艦防空ミサイルを搭載している以外に固定武装は持たず、VLSを撤去した分に作戦指揮区画を移し、格納庫を大幅に増床している。
当然、山東もそれらを踏襲しているのだが、問題は主機。
結局、ヴァリャーグに残されていた主機関は、中国にとってはオーバーテクノロジーで扱いきれず、スペックダウンして運用せざるを得なかったと聞く。(その為、遼寧の最高速度には疑問符が付いている)
そんな主機関を完コピ出来る筈も無いので、国内で同等品を調達する羽目になったと思うんだけど、そもそもされが可能なのか、と言う点。
まあ、完成してるんだから、何とかはしたんだろうけれど。
なお、排水量遼寧の5%増しという触れこみなんだけど、主機関出力が足りない状態で排水量を増やすって事は、空母の速力は捨てたって事なんだろうか。
なら、蒸気カタパルトを装備しないと、困る筈なのだが、現時点で蒸気カタパルトの設置は確認されていない模様。