gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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トルコ改憲国民投票、賛成多数で大統領勝利宣言 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

アンカラ=倉茂由美子】トルコの大統領権限を強化する憲法改正の是非を問う国民投票が16日、行われ、改憲が承認された。
選挙管理委員会は「賛成多数が決定」と発表、トルコ国営通信の集計(開票率99・97%)によると賛成51・41%、反対48・59%だった。これにより、首相職は廃止され、議院内閣制から大統領制に移行する。強権化を強めるエルドアン大統領に絶大な権力が与えられ、最長で2029年までの長期政権の道が開かれることになった。
エルドアン氏は16日夜(日本時間17日未明)、イスタンブールの大統領公邸で、「歴史的な決定だ。全ての国民にとって勝利の日となった」と勝利宣言した。
現行憲法では、大統領は本来、儀礼的で象徴的な存在だった。改憲で行政のトップとなり、国会承認なしで閣僚を任免する。国会の解散や非常事態宣言の発令権などの権限も付与される。実権型大統領として位置付けられ、司法、立法権への影響力も拡大する。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170417-OYT1T50009.html

予想はされていた結果ではある。
これにより、トルコは着実にイスラム原理主義と非民主的な国家へと変化していくだろうし、その結果として、中東と欧州をつなぐ橋頭堡にして、防波堤でもあるトルコが、NATOから離脱もあり得る局面へと移行する。
EU設立によって、長い平和を享受できるはずだった欧州は、ロシアとの関係悪化と、中東へのプレゼンス低下という2つの外圧に加えて、ブレグジットに代表されるEU内部の不協和音によって、崩壊へのカウントダウンがスタートし、もし、戦後抑圧されまくっていたドイツあたりが、またぞろ覇権国家として覚醒したら、欧州大戦ワンチャンもありうる。
まあ、欧州(大陸側)の盟主であるフランスがその辺りをどう手綱を取るのか、大統領選の結果が楽しみ。
閑話休題(それはさておき)
日本でも改憲が現実味を帯びてきたら、中国やロシアがアメリカにやったように、政治家のスキャンダル暴露や、マスメディアの誘導で、それを潰す方向で工作するだろう。
…問題は、日本の場合、昔からマスコミに工作員が入り込み過ぎてて、ネット世論が誕生するまで、ほぼ新聞とTVが世論を支配し、それらによる売日・反日偏向報道が常態化していて、ネットに疎い世代は未だに旧メディアによる世論操作に弱いという点。
しかも、その世代が一番投票率が高いという地獄。