gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

これはマジであって欲しい…!iPhone 8のワイヤレス充電は「5m離れた位置」からでも充電可能かも | かみあぷ – iPhoneひとすじ!

(前略)
先日、iPhone 8のモック(模型)をTwitter上に公開したBenjamin Geskin氏が、ワイヤレス充電についての情報をリーク。
超シンプルに「iPhone 8 could feature long-range (5m) wireless charging.(iPhone 8は遠距離(5m)のワイヤレス充電機能を搭載し得るだろう)」とツイートしています。
(後略)

http://www.appps.jp/261975/

Ossia の 無線送電システム「Cota」は、9mの距離で1Wの送電が可能とされるが、ぶっちゃけ、スマートフォンの様な消費電力の大きなデバイスの充電には、1Wでは全然足りない。(普通のスマホで使用中消費は3W前後。)
Cotaの仕組みは単純で、親機は充電先の子機アンテナと通信し、受信方向を特定したら、そっちに向けて送電用の電磁波を飛ばす。
通信する電波が届くって事は、送電用の電磁波も届く道理なので、これで、子機の受電用アンテナに、送電用の電磁波が届くって寸法である。
…oh!なんて力技。
もちろん、送電用の電磁波は「全周囲に垂れ流し」ではなく、子機の受電用アンテナに向けて放射するから、少なくとも、「全周囲に垂れ流し」よりは圧倒的に効率が良い。
しかし、物理を勉強した人なら分かると思うが、電磁波は距離の逆二乗に反比例して減衰する。
つまり、そもそも伝送効率は非常に低い物になる事は確定している訳だ。
調べてみたが、この辺りの損失についての数字は見つからなかった。
なので、
関連:自由空間損失|電波関連計算ツール|D2ラボ|DENGYO 日本電業工作株式会社
で、距離9m、2.4GHz時の損失を調べると、−59.13db。(損失なので、マイナスにしている)
電力減衰量を
関連:デシベル計算 tomariのホームページ
で計算すると、電力の倍率は、1.2x10のマイナス6乗…めちゃめちゃ減衰してるがな。
マジで?桁間違えてない?
ちょっと、この辺りの情報が出てこないと、怖いなぁ。
あとは単純に、通信に使うよりずっと出力の大きい電磁波を出す訳で、親機と子機の間に人間が入ると、当然人間はそれを浴びる事になる。
少なくとも、電車でスマホ…なんてのとは、桁の違う電波出力であり、人体に対する影響や、電子機器に対する影響を考える必要があるだろう。
何にせよ、「充電が面倒」というズボラの為に「やる」には、(電気の)無駄や(健康の)リスクが高いようにも思うわ。