gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国海軍の新型の1万トン級駆逐艦の進水式--人民網日本語版--人民日報

中国海軍の新型の1万トン級駆逐艦進水式が28日午前、上海江南造船(集団)有限責任公司により執り行われた。人民網が伝えた。
新型の駆逐艦は、現役の主力艦艇と比較すると、その外観に大きな違いが見られる。艦体はその全長と幅がさらに増し、排水トン数も増したほか、外観もステルス化が進み、総合的にも世界先進レベルの同類の艦艇のレベルに達している。
新型の1万トン級駆逐艦は完全に中国独自の設計に基づき建造されており、大型艦艇の全体設計、情報統合、総組み立てなど一連の重要な技術課題を前後してクリアし、その装備には新型の対艦、対潜水艦の武器を備え、強力な情報感知力と弾道ミサイル対処能力、陸海への攻撃力を備えている。同駆逐艦は今後計画に基づき、設備の調整テストや航行テストを実施していく。(編集TG)
人民網日本語版」2017年6月28日

http://j.people.com.cn/n3/2017/0628/c94658-9234447.html

アメリカではコストパフォーマンスの問題で酷評され、建造数が大幅に減らされたズムウォルト級ミサイル駆逐艦は、中国では人気が非常に高く、ズムウォルト級が進水した翌年である2014年には、外観コピー艦である055型駆逐艦の建造が始まり、今年進水した、と言うニュースである。
将来的なレールガン搭載を視野に入れ、完全電気駆動を実現したズムウォルト級と異なり、055型は従来のガスタービン動力で、目新しい新機軸は無く、形状的にステルス性能が向上している事と、駆逐艦と言うよりはほぼ巡洋艦に匹敵する排水量に相応しい、重武装が可能である点が、既存艦に比べて優れている。
しかし、ズムウォルト級で懸念されたチープキルのリスクは当然、この055型も同様であり、日本が次期護衛艦ではイージス艦の様な6000t級以上の大型艦ではなく、3000トン級の高性能な汎用駆逐艦を建造する方向とは真逆と言える。
…まあ、中国の場合、米軍と同様に金に物を言わせて大型艦をバンバン増やしているから、数的にも優位なんだけど。
あと日本も護衛艦の数を増やすなら、省力化・自動化も同時に進めないと、単に人死にが増えるだけなんだけど、どうにも日本の技術が見据える先は、自動化・省力化と言う観点ではあまり先進的じゃないんだよなぁ…。
偵察機ですら、無人機の保有が全然進んでないし。
むしろ、中国の方が積極的に無人偵察機駆逐艦に搭載しているぐらい。