gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国国防相「戦術核に暗殺部隊」 政府内で不一致も - 共同通信 47NEWS

【ソウル共同】韓国の宋永武国防相は4日の韓国国会で、1991年に在韓米軍から撤去されたとされる戦術核兵器の再配備を「検討しなければならない」と述べた。ただ文在寅大統領はこれまで、北朝鮮の核開発が進展しても「朝鮮半島の非核化を実現する」として、戦術核の再配備や核開発に反対してきた。
宋氏はまた、北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長ら首脳部を暗殺する「斬首作戦部隊」を「12月1日に創設し、実戦配備する」と述べた。宋氏は戦術核に関する自身の発言は「政府の政策とは違う」と指摘、政府内で意見が割れていることが鮮明になった。

https://this.kiji.is/277404395475419140?c=39550187727945729

アメリカは既に核兵器を「戦術レベルで使う」事を基本的には考えていない。
だから、ロシアと中距離核、トマホークに搭載可能な戦術核弾頭の全廃に同意して要る訳で。
核兵器使用」と一口に言ってしまうと、「戦術核」と「戦略核」の区別が無く、その破壊力が桁違いに異なるにも拘らず、かつて核攻撃を受けた事がある日本国民ですら、水爆と原爆の違いも判らないような馬鹿が大量に存在するように、世界レベルでみると「核兵器に関しては使ったか、使っていないか」の0か1かしかない。
使われた核兵器が「戦術核」だろうが「戦略核」だろうが、等しく「核攻撃」であり、「戦略核兵器による報復OK」になるスイッチなのだ。
だから、局地戦の勝敗ごときの為に、戦術核兵器を使用して、戦略核兵器で反撃されるような愚は冒せない、と言う現実的な判断が、アメリカの戦術核削減に繋がっている。
これは、陸続きで大地に溢れかえるような敵兵の流入を想定する必要が無い、海軍国家であるアメリカならではの判断と言える。*1
実際、アメリカの戦術核は、ドイツにニュークリアシェアリングされている物などが主になる。
対して、フランス、ロシア、そして中国は陸軍国家であり、互いに膨大な陸軍を向け合っている関係上、押し寄せる敵地上軍を、いざとなったら戦術核兵器で薙ぎ払う、と言う目的で、戦術核兵器を用意している。
ドイツにアメリカの戦術核が置かれているのは、同様の理由によるものだ。
つまり、韓国も敵国と地続きなので、ドイツと同様に押し寄せる北朝鮮陸軍相手に、いざとなったら核兵器をぶっ放したい、という要望が出てくるのは、当然…なんだけど、朝鮮は「半島」であり、核兵器なんて大量破壊兵器をバンバン撃てるほど国土が広い訳でもなく、何より、「内乱」に近い「同一民族」の戦争なので、核兵器による絶滅戦争ってのは、外聞が悪い。
もしアメリカが核を使えば、確実に1000年間は、助けた朝鮮人から文句を言われる事になる。
実際、アメリカの核兵器が嫌われ、韓国人が撤去の望んだのも、それが理由にある訳で。
それを今更、戻せと言われても、アメリカにはもう、韓国に核兵器を置くメリットが無いし、余分な戦術核も無い。
アメリカ軍からすれば、「何をいまさら」という話だろう。

*1:同様の海軍国家のイギリスも、戦略核のみの戦略になっている