北朝鮮核認めると影響甚大 中満氏「インドとは別」 - 共同通信 47NEWS
【ジュネーブ共同】国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は12日、北朝鮮を核兵器保有国として認めるべきだとの意見について「核拡散防止条約（NPT）は盤石で、新たな保有国を認めると甚大な影響が出る」と述べ、否定的な考えを示した。NPT枠外で核を保有しているインドやパキスタンの例とは異なると指摘した。ジュネーブで記者会見した。
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中満氏は、国連安全保障理事会の「5常任理事国を含む全メンバー国が北朝鮮の核保有国の地位を認めていない」と強調した。常任理事国は、NPTが核保有国と認定する米英仏中ロの5カ国が務めている。
なんか、北朝鮮に都合良く、ＮＰＴを脱退していれば、核保有国になれる的な発言をしている人が居るが、パキスタンもインドも、ＮＰＴには「最初から加盟していない」国で、核開発には相応の妨害のある中で、自国開発した国なのである。
既存の核保有国に膝を折らず、自力で核武装した彼らは、立場としては、既存の核保有国と同格なのだ。
対して北朝鮮は、一度はＮＰＴに加盟して「米英仏中露の特権的立場を受け入れ、核不拡散を認めた国」なのにも拘らず、それによるメリットを享受した上で、勝手に一方的な破棄をして核開発に邁進した「ＮＰＴ体制を覆そうとする造反分子」に該当する。
北朝鮮の核保有を許せば、「勝手に脱退すれば核開発してもＯＫ」という前例を作る事になってしまい、ＮＰＴ体制が崩壊してしまう。
これは、特権を持つ米英仏中露の５カ国にとっては、絶対に容認できない話になる。
５カ国の中で中露だけは、味方陣営の核保有なので、条件付きで認める事も出来るんだけど、これが認められると、米英仏の味方陣営である日本や韓国、イタリア、カナダ、ドイツ*1などを新たな核保有国として認めざるをえなくなってしまう。
もし、認めない、武力を使ってでも阻止する、なんて言おうものなら、何で北朝鮮の時にそれをやらなかったのだ、と逆に世界中から怒られるだろう。
これは、中露にとって絶対に認められない話なので、結果として北朝鮮もダメ、という事になる。
