gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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国連安保理 北朝鮮への制裁決議 中ロを含む全会一致で採択 | NHKニュース

北朝鮮が先月、弾道ミサイルを発射したことを受けて、国連の安全保障理事会で日本時間の23日未明、北朝鮮への石油精製品の輸出の制限や海外で働く北朝鮮労働者の送還などを盛り込んだ、新たな制裁決議が、全会一致で採択されました。
国連の安全保障理事会では北朝鮮が先月29日、新型のICBM大陸間弾道ミサイルの発射実験だとして、弾道ミサイルを発射したことを受けて、22日午後、日本時間の23日未明、アメリカが提案した新たな制裁決議について採決が行われ、議長国日本をはじめ、中国やロシアを含むメンバー国15か国の全会一致で採択されました。
アメリカのヘイリー国連大使は「今回の決議は、これまでで最も強い制裁内容が含まれ、北朝鮮に対する圧力をさらに強めるものだ。北朝鮮によるさらなる挑発には、さらなる制裁で対応する」と強く北朝鮮をけん制しました。
今回の決議ではガソリンなどの石油精製品の北朝鮮への輸出を現在の年間450万バレルから、年間50万バレル以下と90%近く削減するほか、北朝鮮が海外に派遣している労働者を原則、すべて2年以内に本国に送還するとしています。
一方、今回の決議は、アメリカが中国に強く迫ってきた、北朝鮮への原油の供給停止には踏み込んでいないものの、北朝鮮が今後、新たな核実験や長距離弾道ミサイルの発射を強行した場合、安保理は、北朝鮮への石油供給をさらに制限する措置をとるという表現が初めて明記されました。
安保理外交筋は、アメリカと中国のあいだでの水面下の協議の結果、北朝鮮が次の挑発を行えば、安保理原油を含む石油の供給制限に切り込むことで一致した結果だと指摘していて、制裁のさらなる強化に北朝鮮がどう対応するのか注目されます。
制裁決議の具体的項目
今回の決議では、灯油やガソリンなど石油精製品の北朝鮮への輸出を現在の年間およそ450万バレルから、来年1月以降、年間50万バレル以下と90%近く削減することが盛り込まれました。
前回9月の安保理決議による、石油精製品に対する制限を大幅に強化していて、来年1月1日から北朝鮮がほとんどの石油精製品を輸入できないようにすることを目指しています。
また、他の産業分野では北朝鮮からの食品、機械、電気機器、木材の輸入と北朝鮮への産業機械や運搬用車両の輸出を全面的に禁止しています。
さらに、北朝鮮が海外に派遣している労働者の収入を核やミサイル開発に充て続けていることを懸念するとしたうえで、決議が採択された日から2年以内に原則、すべての労働者を本国に送還するとしています。
ただし、送還の期限を巡っては、草案の段階では1年以内とされていましたが、北朝鮮の労働者を多く受け入れているロシアの要求を受け入れて2年以内に修正されました。
このほか、決議違反の疑いがある船舶について国連加盟国の港では拿捕(だほ)や臨検、差し押さえの義務があるとしたうえ、領海内でも拿捕することを認めると定めています。
また、北朝鮮人民武力省の1団体と銀行関係者19人を新たに資産凍結の対象に指定しました。
一方、今回の決議は、アメリカが中国に強く迫ってきた中国から北朝鮮への原油の供給停止には踏み込んでいません。
決議では、原油の供給について、年間400万バレル、もしくは52万5000トン以下に制限するとして初めて数量の上限が明記されたものの、これは中国からの年間供給量とほぼ同じ量であることから、前回9月の決議と同様、現状維持を認める内容となっています。
その一方で、北朝鮮が新たな核実験や弾道ミサイルの発射を行った場合、安保理は、北朝鮮への石油供給をさらに制限する措置をとるという表現が初めて明記されました。
(中略)
米中大使の発言
北朝鮮に対する新たな制裁決議案を提案したアメリカのヘイリー国連大使は、中国を含め、安全保障理事会のすべての国が賛成したことに謝意を示したうえで「今回の決議は、これまでで最も強い制裁内容が含まれ、北朝鮮に対する圧力をさらに強めるものだ。北朝鮮によるさらなる挑発には、さらなる制裁で対応する」と警告しました。
そして、今回の制裁決議により、北朝鮮の灯油やガソリンなどの輸入の89%が削減されるとともに、北朝鮮が海外に派遣している労働者が送還されることで核・ミサイル開発の資金源が絶たれるとして、制裁の効果に期待を示しました。
また、中国の呉海涛国連次席大使は「中国は国際社会が決議を順守し、北朝鮮がさらなる核・ミサイル開発をやめるよう強く求める」と述べました。
一方で、軍事的な行動は破滅的な結果を招くとして、「北朝鮮を含む関係各国が関わったバランスの取れた形での平和的かつ包括的な解決を望む」と述べて、あくまで外交での解決を進めるようくぎを刺しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171223/k10011268991000.html

まさか、クリスマスを控えたこの時期に追撃が入るとは思わなかったわ。
アメリカも日本も、軍関係者はクリスマス返上を余儀なくされただろうし、実際にリスクも今までの比では無く高まっていたと思われる。
特に、原油制裁としては「戦争準備が出来ない」レベルに留まった前の制裁に比べ、今回の制裁は確実に北朝鮮ライフラインを削っており、中国からの輸入と密輸程度では、民間需要を全く満たせない以上、今年の冬は乗り越えられても、来年の冬を越す頃には、戦争に回せる燃料が枯渇している可能性が高い。
である以上、北朝鮮は、一日も早く戦争に踏み切る以外の選択肢が無くなっているのだ。
というか、この期に及んで
関連:北朝鮮、安保理追加制裁を戦争行為と非難 「制裁支持国に報復」示唆 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
とはずいぶん悠長と言うか、前の制裁の時点で、北朝鮮は「経済戦争」を仕掛けられていたと認識していなかったのかと、呆れた。
どおりで、開戦準備が終わっていない在韓米軍(アメリ)に、有効な先制打撃を与えるチャンスをのんびり見過ごして2カ月近い空白期間を生み、開戦を年明け以降まで伸ばすような、のんびりとした対応やってる訳だ。
更に言うなら、アメリカが最も活動しづらいクリスマスを狙わなかったのも、アホだとしか。
もちろん、アメリカ軍はクリスマスだろうがハロウィンだろうが、全力で殴り返してくる戦争狂(ウォーモンガー)だが、アメリカ国民自体の士気は上がりにくい事夥しい訳で、民主国家の軍隊最大の敵である「国民の厭戦気分」を狙うチャンスはそう無いんだがなぁ。