gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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イギリス海軍の最新鋭空母「HMSクイーン・エリザベス」艦内空間…巨大な格納庫! : 軍事・ミリタリー速報☆彡

カタパルトを諦めて、スキージャンプ式にした時点で、戦力的にはアメリカ級強襲揚陸艦と大差無い、本当にSTOVL運用しかできない、ガッカリ軽空母なのがなぁ。
この艦の不幸は、F35の開発遅延と、英海軍の予算不足が理由で計画が揺れに揺れた点。
その為、一度はB型の開発遅延を受け、C型運用のカタパルト付なCATOBAR空母として2番艦を再設計する案も出たのだが、改修費用と就役延期期間が洒落にならなくなり、F35の開発スケジュールが色々と改善した事もあり、STOVL空母として完成した。
原子力で、後からカタパルトを増設する為には、蒸気カタパルトなら高圧ボイラー、電磁カタパルトならガスタービン発電機の増設が不可避で、当然の様に格納庫が狭くなるし、甲板全体に対する改修が必要になるため、改修にかかる費用も、期間も、最初から搭載するのに比べて余計にお金が掛かる。
今更、アメリカからC型を追加調達するのも大変だし、上記の改修にも金が掛かるので、アングルド・デッキ改修は行われないと思われ。
同じ理由で、日本のいずもとかヘリ空母にF35Bを載せたとしても、直接の戦力的には大した脅威にならない。
しかし、日本の場合、F35はイージス艦とのデータリンクがあるので、F35が先行して探知した目標に対して、イージス艦はレーダー探知外からの迎撃ミサイル(SM6)を発射可能になる。
つまり、「戦術の幅を広げる」という意味で、価値はある訳で。
…先行偵察用のレーダーと言うには、高価すぎる玩具ではある。
ただし、イージス艦をもたないイギリスには、関係ないけどね(爆)
なお、余談だが、日本が調達するF35はブロック3Iと呼ばれる状況で引き渡されるのだが、昨年末までにブロック3の最終バージョンであるブロック3Fがプログラムアップし、今年の5月辺りからブロック3Fを搭載したF35が飛行し始めるとの事。
日本のF35調達が毎年4機程度に抑えられているのは、ブロック3Fへのアップグレードを見越しているからでは無いかと思われ。
アメリカが製造組立した4機と、2017年中に国内組立した5、6号機、恐らくは今年組立する4機の、計10機は、ブロック3Iで、それ以降は3Fになるんじゃないかなぁ…と思いたい。