gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中ロ開発の極超音速ミサイル 「対策が急務」米国防総省高官 | NHKニュース

アメリカ国防総省の高官は、中国やロシアが開発を進めている超音速を上回る極超音速ミサイルについて、極めて大きな脅威だとして、こうしたミサイルを探知・追跡する宇宙配備型のセンサーの導入などを急ぐべきだという考えを示しました。
アメリカ国防総省ミサイル防衛局のグリーブス局長は、17日、議会下院の公聴会に出席し、中国やロシアが開発を進めている超音速を上回る極超音速ミサイルについて、「低い高度で飛び、弾道ミサイルと違って軌道の変更が可能で予測不能だ。極めて大きな脅威だ」と述べ、警戒感を示しました。
そのうえで「極超音速ミサイルを追跡できなければ撃ち落とすことができない。まずは宇宙配備型のセンサーを導入することが不可欠だ」と述べ、対策を急ぐべきだという考えを示しました。
ミサイル防衛局は、北朝鮮などの弾道ミサイルを撃ち落とすために、日本やハワイなどに弾道ミサイルを探知・追跡するレーダーなどのセンサーを配備し、ミサイル防衛システムを構築しています。
しかし、極超音速ミサイルについては既存のセンサーでは捉えられず、ミサイル防衛システムが突破されるおそれが高いと見られていて、大きな課題となっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180418/k10011408211000.html

割と真っ当な話だなぁ。
まず、「見つける目」を持たなければ、迎撃もクソも無いし。
ブーストグライド兵器は、確かに弾道ミサイルと違って、空力舵で機動制御できるけれど、実はその速度と機動域はバーターの関係にある。
速度が早ければ早い程、空力舵は効果を失い機動域は狭くなり、ある速度で完全に意味を無くす。
逆に、速度が遅くなればなるほどに、空力舵は効果を高めて機動域は広くなり、ある速度以下では墜落する。
速度が早ければ撃墜され難いが、シンプルな弾道飛行なら従来のMDで迎撃されてしまう。
速度が遅くなって機動域が広ければ、従来のMDで迎撃され難いが、単なる飛翔物として地対空ミサイルで迎撃できてしまう。
多分、今のレーダー網だと、ブーストグライド兵器は、弾道ミサイルより遅いけど機動域が広くて追跡できず、従来の巡航ミサイルより機動域が狭いけど、早すぎて追い切れない、という「盲点」になっているのだろう。
しかし、アメリカが先行していた研究なのに、今更対応しなけりゃ、と言い出したのは、情報戦なのだろうか?