gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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F2後継に無人機搭載、遠方の敵探知…防衛省 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

航空自衛隊のF2戦闘機の後継機について、防衛省がまとめた設計構想が明らかになった。
遠方の敵機を探知する小型無人機を搭載・発射してレーダー情報を共有する機能を備えた上で、空自が導入した最新鋭のF35A戦闘機の性能を上回る大型ステルス機とすることが柱だ。中国空軍の近代化に対抗する狙いがあり、防衛省は米国との共同開発を軸に開発方法の検討を本格化させる。
防衛省は今年3月、設計構想の一部をF2後継機の「要求性能」として米英両政府に伝達した。小型無人機を「子機」として搭載するほか、〈1〉F35Aの2倍となる8発の空対空ミサイルを内装〈2〉F2と同等の最大速度(マッハ2)〈3〉F35Aと同等以上の航続距離・ステルス性・レーダー探知距離――を兼ね備えた戦闘機を目指す。空対艦ミサイルは、運用に応じて機外装備を想定している。
(後略)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180420-OYT1T50098.html

この仕様から読み取れるのは、F35Aと違って、F22に寄せた「邀撃機」を主眼に置いているのが判る。
F35の場合、大型の爆弾なども内装する関係で、空対空ミサイルの装備数が犠牲になっており、日本がF35に難色を示した理由の一つが、空対空ミサイルの装備数が少ない事だった。
小型無人機との連携については、I3ファイターのコンセプトからなんだろうけれど、戦闘機に余計なペイロードとして小型無人機を付けるぐらいなら、ミニAWACS機能を持ったグローバルホークみたいなのを戦場空域に飛ばして使った方が捗りそうな気がする。
というか、限られた予算と装備の中で遣り繰りしている期間が長すぎて、安価で大量に単機能装備使って連携し、全体で性能の底上げ、と言う視点では無く、個々に万遍なく何でも出来きる少数を連携させる、ハイエンド志向のドクトリンが透けて見えるけど、数と質が伴いつつある中国相手なら、悪手としか思えん罠。
個人的には、機体規模はF35やF2と同程度で良いので、比較的安価な「邀撃特化」の機体を作って、いざとなれば数も作れる方が、日本の国情に合うんじゃないかと思う。*1
何より下手に「対艦も対地も出来るマルチロール」と欲張るぐらいなら、F35を使った方がマシという印象。
安価な邀撃機として完成した上で、多少は(爆弾も)使えなくもない、という所に落とし込めれば順当と言うか。

*1:KFXではないが、いっそ輸出が見込めるぐらい安く作れれば、F16後継として東南アジアにバラ撒いて中国包囲網に使えるまである