gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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夜間の浸水で「垂直避難」困難 倉敷・真備の犠牲者9割が高齢者: 山陽新聞デジタル|さんデジ

西日本豪雨による甚大な浸水被害が出た倉敷市真備町地区で見つかった遺体のうち、身元の一部が確認できたとして岡山県が公表した年齢によると、9割が65歳以上の高齢者だった。関係者によると、その多くが自宅内で見つかった。防災の専門家は浸水被害が夜間に、かつ急速に拡大した点に着目し「足腰が弱り、上層階などに避難する『垂直避難』が難しい高齢者の逃げ遅れにつながったのではないか」と分析している。
県が午後5時までに把握した真備町地区の犠牲者は46人。この中で年齢や性別が公表された男女34人のうち30人が91〜66歳で、関係者によると、多くが溺死だったという。近隣住民の話では歩くのに手押し車が必要だったり、脚が悪くてほとんど外出できなかったりする人もいた。
各行政機関によると、真備町地区には6日午前11時半に避難準備・高齢者等避難開始が出され、その後、7日午前1時半までに避難勧告、避難指示が順次発令された。地区内を流れる小田川の支川・高馬川の決壊が確認されたのは、最初の避難関連情報から14時間後の7日午前1時34分。複数の住民は、7日未明には地区内の水位が急激に上昇してきたと証言する。
倉敷芸術科学大危機管理学部の坂本尚史教授(災害危機管理)は「夜間に垂直避難を試みた高齢者もいたはずだが、足腰が弱く2階に上がるのさえ時間を要するほか、屋上や屋根に上がることは極めて困難だっただろう」と指摘。普段から近隣同士で高齢者や体の不自由な人たちの情報共有が重要とした上で、行政には「平時から災害時の避難について住民への意識付けを徹底するほか、避難情報の伝達方法を考える必要があるかもしれない」としている。

http://www.sanyonews.jp/article/749226/1/

…んー、前日AM11時には「高齢者等避難開始」だったにも拘らず、「足腰が弱く2階に上がるのさえ時間を要する老人」が、避難もせずに自宅に居座っていた訳で、これって、行政側が「決壊する前に強制的な立ち退き」でもしない限り、救えなかったんじゃなかろうか。(もちろん、そんな事は不可能だ)
夜間に決壊して急速な浸水があった、しかも急激に水位があがったという話であり、自分でも寝ている内に浸水したら高い確率で溺死するだろうし、とっさに、垂直避難とか出来る自信は無い。
だから、この場合、「高齢者等避難開始」の告知が、どの程度行われていたのか、という点に課題は集約されると思う。
スマホに緊急速報流しました、程度だと、高齢者ほどに周知徹底が出来なかったと思われるし、広報車だけだと、耳が悪い人には通じないし。
とりま、「ハザードマップをチェックして、自分の住んでる場所のリスクを把握」しておくことは重要。
そうすれば、どの避難勧告に対して、どう動くべきか、自分で判断できるだろうし。
行政側が適切な情報提供していたか、と言う検証は必要だけど、箸の上げ下げまで行政に指導されないと動けないっていう糞ゴミまですべて救わなければならないって言い出すのは、逆に過剰な行政介入を招くし、金の無駄。