gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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自衛隊がイージスアショア防護でドローン対策を検討(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース

8月27日に防衛省秋田県に対して行ったイージスアショア配備についての説明会で、イージスアショア防護のために地上からのテロ対策の警備兵だけでなく、空中からのドローン対策の資機材の用意と防空部隊の展開を検討していることが分かりました。

○ また、ドローン等を含めた空からの脅威に対応できる資機材の設置や、万が一の場合における防空部隊の展開等も検討しており、盤石な防空態勢を構築する予定です。
出典:秋田県防衛省によるイージス・アショアに係る知事の質問に対する説明について

隠密性の高いドローンに爆発物を搭載して空中から破壊工作が行われる可能性に対し、自衛隊が本格的に対策を検討することになりそうです。イージスアショアの対空レーダーとは別に、対ドローン用の小型対空レーダーや音響検知装置などを設置して警戒し、排除を実施することになるでしょう。戦時はともかく平時の警戒で対空兵器を発射することは安全面や法的な問題がある為、迎撃用ドローン(ネットを搭載したドローンで敵ドローンを絡めとる)や指向性電波妨害銃を活用するなど、幾つか方法が考えられます。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20180828-00094727/

ほへー…やっとか、という思いが強い話。
民生用で安価なドローンが登場したのが2010年、フランスのParrot社が発表したAR Droneに始まる。
その後、中国のDJI等、現在の民生用ドローンメーカーが次々と参入し、2013年には法整備が追いつかないまま都市の上で危険飛行を繰り返すドローンが問題となり、ついには首相官邸にドローンが墜落するなど、国としての安全管理上の事件まで発生するに及び、2015年に航空法が改正され、ドローン規制が始まった。
一方、防衛省技術研究本部・先進技術推進センターで、たった11万円の予算で作られた球形のドローンが世界初の飛行を行ったのが、2011年の話なので、自衛隊はかなり早くから、安価な民生用ドローンの活用に着目していたのは間違いない。
しかし、2011年の球形のドローン以降、自衛隊が偵察や初期突入用にドローンを配備するという話も無いし、カウンター技術の開発、装備と言う話も無いまま、時間だけが過ぎていき、中国や韓国で軍用ドローンの普及が進む中、自衛隊の無策だけが浮き彫りになっていた。
出来れば、これを機に自衛隊もドローンの配備と対抗策の研究が進むと良いなぁ。