gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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匿名人物によるトランプ政権内情の暴露 : 地政学を英国で学んだ

内容は元記事で読んでもらった方が良いと思う。
トランプについて、選挙戦と当選直後に見せたルーピーっぷりと、その後の手腕に関して、噛み合わないクレバーさを感じていたのだが、この「暴露」は、その疑問を氷解させる説得力があると思う。
日本の場合、ルーピーな首相や反政府団体が政権を取っても、日本が崩壊するほどには酷くならなかった理由として、官僚による頑迷な縄張り意識と保身的態度が抵抗した為だったが、アメリカの場合は、トランプによって見出されたスタッフにも拘らず、アメリカと言う国が掲げる「自由」に対する忠誠と愛着によって決定的な破局が回避されている、と言うのが興味深い。
更に、元エントリでも言及されているが、この「政権内のレジスタンス」はトランプの破天荒さを利用する強かさを持ち、彼らが信じる「より良いアメリカの未来」の為に、劇薬とも言えるトランプを利用している点がさらに面白い。
日本の民主党政権時代、日本の官僚組織は、個々に組織防衛はしても、民主党議員が反自民が理由とは言え「より良い日本」を目指す、割と妥当な細かい提言についても、全部リジェクトして、結局は民主党がゴリ押しして回避できなかったバラ撒き政策ばかりが実現するという結果になった事と、アメリカのこの現実との対比とか。
正直、アメリカは、政権交代と同時に、主要なスタッフを大統領が集めて入れ替えるが故に、最悪の大統領が暴走した場合のストッパーが無いと考えていた。
しかし、現実は違うとするなら、それ自体が、アメリカの強さの源泉である、と確信できる話だと思う。
逆に、日本が良くも悪くも政治が成長しない理由の元凶についても…。