HuaweiのKirin980プロセッサが強い。iPhone XSのA12 Bionicにせまる勢いとの報告 | ニコニコニュース

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アナリストの報告によれば、Huawei（ファーウェイ）の新プロセッサ「Kirin 980」はAppleの最新プロセッサ「A12 Bionic」にせまるユーザー体験を実現しているそうなのです。
(後略)

https://news.nicovideo.jp/watch/nw3969632

つい最近、ベンチマークに２倍ものゲタを履かせていたとバレた後に、こーいう提灯記事を書かされるライターって、どういう気持ちなんだろう。
Ａ１２ Ｂｉｏｎｉｃは、Ａ１１の２０％増しのパワーがあるのだが、今年の末にリリースされる７ｎｍプロセスルールで作られた最新のＳｎａｐｄｒａｇｏｎ８５５のベンチマークは既にリークしており、その性能はＡ１１と同等でしかない。
これは、元々ＳｏＣサイズに制限のある汎用チップであるＳｎａｐｄｒａｇｏｎと、自社設計のＳｏＣで、チップサイズを大きく取れるＡｐｐｌｅのＡ１２やＫｉｒｉｎと比べて圧倒的に不利な部分が効いているだけで、技術力としてはＱｕａｌｃｏｍｍがＡｐｐｌｅに劣っているという話ではないのだが、Ａｐｐｌｅと同じ独自ＳｏＣである筈のＫｉｒｉｎ９８０が、実際には半分の性能しかないのなら、Ａ１２に匹敵どころか、本来の性能は２年前のＳｎａｐｄｒａｇｏｎ８３５にも劣る可能性が出てくる。
もちろん、発熱覚悟で全力を出せば、Ａ１２に匹敵するほどの処理能力を出せるのかもしれないが、そんな性能は無意味だ。
以前、「ファーウェイはなぜＺＴＥにＫｉｒｉｎを供給しないのか」という記事が出て、その理由に「(同胞だが)商売敵だから」という回答を出していたが、実際には、同世代のＳｎａｐｄｒａｇｏｎより２世代以上劣っている性能を隠したかったという身も蓋も無い現実があったんじゃないかと…。
まあ、それでも惜しげも無くＫｉｒｉｎにおけるハイエンドＳｏＣを、ミドルエンド機にも投入するファーウェイのコスパが良い事には変わりないのだが、ここ２年ほど、ハイエンドのブランドイメージも築きつつあった所に、あの暴露は結構致命的だったよなぁ、と思う。