gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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台湾脱線事故の車両に設計ミス 製造元の日本企業が発表:朝日新聞デジタル

台湾東部の宜蘭県で先月起きた脱線事故で、事故を起こした「プユマ号」をつくった日本車両製造名古屋市)は1日、車両の安全装置「自動列車防護装置」に設計ミスがあったと発表した。本来は運転士が装置を切ると、その情報が運行を管理する指令員に自動で伝わるはずだったが設計ミスが原因で伝わらないようになっていたという。
同社によると、事故から2日後の10月23日、運行する台湾鉄道から、安全装置を切った際に自動的に指令に連絡が入る機能についての調査要請があった。調査の結果、同29日に設計担当者のミスで配線の接続が仕様書と一部異なり、この機能が働かなかったことが判明した。
(中略)
運転士は台湾検察の調べに、事故が起きる約30分前に安全装置を自分で切ったことを認めている。
(中略)
無理に運行を続けようとして装置を切った疑いが出ている。
(中略)
台湾行政院(内閣)の調査チームは無線記録などから、指令員は運転士とのやり取りを通して事故の約3分前には装置が切れていたことを知っていたとみているが、設計ミスがなければより早い段階で事態を把握できた可能性がある。
(後略)

https://www.asahi.com/articles/ASLC15DSNLC1OIPE023.html

相変わらずアカヒ新聞の記事の書きっぷりには、悪意しかねぇな。
記事にある通り、トラブルリカバリーを焦った運転士が、ATPをOFFして速度超過したのが事故の主因で、ATP−OFFに関しては指令員が許可を出していたし、把握もしていた。
故に、設計ミスで動作しなかった、ATP−OFFを指令員に通告する機能が働いていたとしても、指令員が許可してカットしている以上、指令員に無視される警告でしかない。
しかし、この記事の書き方では、最初に設計ミスを書き、それが事故の主因ではないだろう事を示す周辺事実に対しては、間に無関係な情報を差しはさんで、散文化して判り難くしている。
NHKといい、何でも「何が何でも日本が悪い」方向に事実を曲げたがるマスコミと、事故の直接原因に関わらない欠陥をさも、事故の原因に関わるかのように印象操作したがる連中って、印象操作だけで国会を数年間も空転させたモリカケについて、何も反省してないんだ、としか。
…ただまあ、設計ミスは設計ミスとして再発防止と、欠陥のある車両の修正は急務だわな。