gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「ゲノム編集双子」学者が謝罪=国際会議に登壇、成果は強調−中国:時事ドットコム

【北京時事】遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術を使ってエイズウイルス(HIV)に感染しないよう操作した受精卵から双子の女の子を誕生させたと公表した中国の賀建奎・南方科技大学副教授が28日、香港で開かれた国際会議で講演し、謝罪する一方で成果や必要性を強調した。中国紙・新京報(電子版)が伝えた。
賀氏は「まずおわびしなければならない」と講演を切り出した。ただ「実験の機密性がもろく、データが漏れた」と述べ、会議での発表を前に騒ぎになったことへの謝罪とも受け取れた。
 講演後の質疑応答では「貧困地区で(HIVに感染した)精液を洗浄するのは難しく、そうした人たちを助けたい」と必要性を強調。さらに「もし自分の子供に先天的な欠陥の可能性があるなら同じことをする」と断言した。(2018/11/28-19:02)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018112801054&g=int

個人主義、独善が強い中国人らしい話だけど、コレを公式に「成果」と認めてしまうと、「やったもん勝ち」という空気が確実に中国に吹き荒れる事になる。
この「口実」使われた、「父親からのエイズ感染」に関しては、完璧ではないが防除の技術は既に存在しており、倫理的問題があり、技術的にも人体実験レベルのゲノム編集が必要だったか、と言う観点からも非難されている。
つまり、本件が通らばリーチしてしまうと、適当な人道的っポイ口実があれば、医療倫理は蔑にして良い、と言うお墨付きが出るのに等しい。
倫理観の無い中国や途上国以外なら…マトモな国なら、医療の場から永久追放レベルの暴挙をやらかしてるっていう自覚も無い辺り、中国国内では、この件は「成果」として受け止められていそうね。
余談だけど、ゲノム編集に関しては、2012年に低価格で自由度の高いゲノム編集技術、CRISPRが発表されて以降、研究が盛んな分野となっており、この中国の成果も、この流れの延長線上にある。
つまり、技術的には「誰が最初に(人体実験を)やるか」という話でしかなく、民族浄化で虐殺した人間の死体を見世物にするような人倫が無い中国で、世界初の人体実験が行われたのは、予想できた事だと思う。