gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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カレー好きだという友人に「美味しいカレー屋さん教えて」と聞いたら「自分には聞かない方がいい。それがカレーでさえあれば美味しいと思うから参考にならない」と言われた - Togetter

美味いラーメン屋と一緒で、「好みの範囲が個々人で広く深い」ジャンルで「お勧め」を聞かれても、的確に選ぶのが無理だから、遠回しに断っただけちゃうんかと。
むかし、読書が趣味の友人に「自分で読みたい本は自分で選ぶ。他人から勧められた本は絶対に読まない」という人が居た。
理由は、本を読む時間は有限なのに、好みかどうかも怪しい本に構っている時間は無い、と言う理由だった。
読書メーターなどで可視化すれば判るが、ある種のベストセラー的な人気のある作品を除けば、本を雑食的に読む人でも、特定の好きなジャンルで読む人でも、案外、読む本は被らない事が多い。
世の中には速読が極まっていて、読む本が足りなくて困る、と言う人も居ない訳ではないが、長く本好きの生活をしていると、「惰性で読んでるシリーズ」とか「新規開拓したシリーズ」とか溜まって行き、家庭や仕事が忙しくなったり、加齢で集中力が続かなくなったりして、着実に「読める本の量」が減っていく。
今になって思えば、彼の言った「本を読む時間は有限」という言葉が、なんと重たい事か。
多分、「美味しいカレー屋さん教えて」じゃなくて、もっと明確に「スパイシーでいかにもインドカレーってお店を教えて」って感じに、具体的に聞けば、教えて貰えたのかもね…。