gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国は量子レーダーを製作済み、ステルス機を無効化する―中国メディア | ニコニコニュース

中国メディアの新浪網は20日「中国はすでに量子レーダーを造り出した。ステルス戦闘機はそれに対してほとんど効力を失った」と題する記事を掲載した。
従来型のレーダーとは電波を射出し、反射波を測定することで物体の存在を把握する技術だ。一方で、いわゆる「ステルス」とは、電波の反射を大幅に低下させる対抗策だ。
自然界には、人工的に射出する電波以外にも、さまざまな周波数の電磁波(電波)が飛び交っている(バックグラウンドノイズ)。ステルス性能を持つ航空機の探知が困難になるのは、大幅に低下したレーダー波の反射波とバックグラウンドノイズとの識別が困難になるからだ。
量子レーダーは量子エンタングルメント(量子もつれ)と呼ばれる現象などを利用することで、射出した電波の反射波とバックグラウンドノイズを区別して認識することにより、現状の「ステルス性」を無力化することが可能な技術とされる。
新浪記事は、中国は2016年には量子レーダーのテスト装置を製作したと紹介。さらに、11月に開催された珠海航空ショーでは、さらに規模な展示を行ったと指摘。量子レーダーの技術が大規模に応用されれば、ステルス戦闘機も完全に過去のものになるとして「いかなる飛行機器も量子レーダーの『法眼(ファーイェン=仏の眼)』から逃げることはできない」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)

https://news.nicovideo.jp/watch/nw4417292

実は、日本の文科省が学術研究予算を減らし続けている為に、後追いだった筈の中国にあっさりと追いつかれてしまったが、量子通信やレーダーに関する基礎研究は、日本が世界的に見てもトップクラスの位置に居たりする。
そして、その日本が量子レーダーで進めている研究が、車載用の対人レーダーだったり、超高感度センサーだったりする
この2つの研究はともに「検知距離が短い」という共通点がある。
これは、現時点で、単一光子を利用した量子レーダーが、実行動作距離が「数センチ」、スクイーズド光を利用した場合でも、実行動作距離が「数メートルから数十メートル」である為だ。
日本と中国とでは、予算規模が3桁ぐらい違うので、大規模な実証研究では負けているが、中国が「この物理的な壁」を越えられる成果を出したなんて話は、寡聞にして聞かないので、軍事用のレーダーとして量子レーダーが「実用化」というのは、まず間違いなくブラフだろう。
探知距離が「数メートルから数十メートル」なら、普通のレーダーでもF22やF35を探知できるので。(ていうかその距離なら肉眼(マーク・ワン・アイボール)で見えるしwww)