gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米専門家「北朝鮮が核保有国認定され、韓国に保守政権発足すれば途轍もない影響」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

米専門家「北朝鮮が核保有国認定され、韓国に保守政権発足すれば途轍もない影響」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

代表的保守シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のスー・ミ・テリー専任研究員は「私はわれわれが非核化協定の代わりに北朝鮮を核保有国として合法化する側に進むのでないか深い懸念を持っている」と明らかにした。
(中略)
テリー専任研究員は「北朝鮮が事実上の核保有国と認められるならば途轍もない波紋を生みかねない。韓国に保守政権が発足する場合、核能力を発展させる可能性を念頭に置くことができる」と話し、ややもすると東アジア域内で核拡散競争が触発されかねないという点を懸念する。
(中略)
金正恩が切実に望むのは明らかに制裁緩和。トランプ大統領北朝鮮の具体的非核化措置なしで平和協定や在韓米軍撤収などはできないという参謀の話に耳を傾けるよう望む」と説明した。続けて「核心は米国が北朝鮮に対する一定水準の制裁を継続して加えていくかどうかだ」と主張した。
(後略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00000033-cnippou-kr

非核化して核保有国として認められるとか、意味不明にも程がある。
北朝鮮と合併して核保有国になりたい韓国の妄想乙としか…。
この「スー・ミ・テリー専任研究員」は名前の上半分から判る通り、韓国系米国人で、この手の記事によく出てくる研究員である。
そもそも、万が一にでも、アメリカが北朝鮮を核保有国として認める事はあり得ない。
それをやったらNPT体制は完全に崩れてしまい、日韓どころか世界中で核開発と核拡散が一気に進む事になるからだ。
日本や韓国、台湾は、「普段から核恫喝による核使用を仄めかす」北朝鮮の持つ核に対して、「相互確証破壊…の前段階となる戦力均衡」の状態になるべく、相次いでNPT脱退して、核保有国になる、と言う選択肢しか選べなくなるのだ。
北朝鮮の核を容認する米国が「おらが核の傘がー」と叫んだ所で、「アメリカまで届く核を持てば、勝手にNPTを脱退して核保有してもOK」とアメリカが認めるならば、もはやその効果を誰も信用しない。
核反撃してくれない核の傘に効果はあるだろうか、ありはしないのだ。
そしてその場合、日本と台湾の核武装を心底嫌がっている中露が、困る事になる。
韓国が核武装したとしても、所詮は地続きの半島であり、北朝鮮を支援して「統一」してしまう余地のある韓国と違って、日本や台湾が核武装した場合、中国は完全に太平洋に蓋をされてしまう事になる。
極東アジアで核を持つプレーヤーが増える事は、アジアの地域覇権国家を狙う中露両国にとって、非常に嬉しくない事態なのだ。
そしてそもそもの話…北朝鮮が、悲願である核兵器保有したら、予想通り、世界唯一の超大国であるアメリカが、世界の盲腸とも言うべき失敗国家、箸にも棒にも引っかからないチンケな独裁者相手に、首脳会談を開き、交渉のテーブルに着いたのだ。
この成功体験がある以上、北朝鮮核兵器を手放す理由が微塵も無い。
トランプが本来行うべきだったのは、首脳会談ではなく、「核を捨てて、俺にイエスとだけ返事をしろ、でなければ、干し殺すまで制裁の手を緩めない」と言い放ち、韓国や中国と言った制裁を骨抜きにする国にも、制裁を拡大する事だった。
しかし、トランプは間違えた。
その後、北朝鮮を優先し、アメリカを蔑にする韓国を放置した事も、悪手だった。
このツケは、最悪の場合、トランプの2期目を落とす致命傷になるかもね…。