イギリス、EU離脱延期 : 大艦巨砲主義！
英下院（定数650）は14日夜、欧州連合（EU）からの離脱を延期するかどうかを採決し、412対202の大差でこれを可決した。これにより、イギリスは3月29日にEUを離脱しない可能性が出てきた。
https://www.bbc.com/japanese/47577575
これを受けてテリーザ・メイ首相は、ブレグジット（イギリスのEU離脱）を通告するEU基本条約（リスボン条約）第50条の延長をEUに要請することになる。
メイ首相は、来週予定の採決で下院議員が自分の離脱協定を支持すれば、ブレグジットを6月30日までの3カ月間延期するようEUに求めると表明した。
この場合、首相の離脱協定に対する下院採決は3度目のことになる。もし下院が首相の協定をまたしても否決した場合は、より長い延長をEUに求めることになる。いずれの場合も、離脱延期にはEU加盟27カ国全ての合意が必要となる。
(中略)
14日には2度目の国民投票を行う案が提出されたが、労働党のほとんどの議員が棄権し、334対85で否決された。保守党議員は300人以上が反対票を投じている。
(後略)
メイ首相には、本当に同情するしかない。
「交渉」というものは、相手が居る話で、イギリスだけが延期を宣言したとしても、ＥＵが認めるとは限らない点。
ハードブレグジットすると、誰も幸せになれないんだけど、たった２か月延期したところで、何が変わる訳でもないという現実。
そもそも「国民投票」で離脱が決定してるから、議員がどれだけ反対しようが、これを否定するには改めて国民投票する以外の選択肢が、民主国家には無い。(なお議会は二度目の国民投票を否決した)
そして、これだけ迷惑を掛けられたＥＵも、今更イギリスを、何事も無かったかのように身内になんて、頼まれても嫌だと言うだろうから、今更「２度目の国民投票」なんてやったとしても、イギリスがＥＵに戻れる訳でもなく、意味が無い。
出戻りするとして、イギリスの立場は、過去より悪化する事は間違いないだろう。(少なくともユーロ導入は必須)
イギリス国民は、マスコミに騙された衆愚政治のツケを支払わなければならない。
…という話かと。
本件に関しては、メイ首相は完全な被害者。
元々、ブレグジット反対派だったのに、国民投票で決まったから、やらなきゃならんと言う。
しかも、あの時にメイ首相が退陣してたら、ミンス党の様な衆愚政権が立って、今よりもっとひどい状況になっていた未来しか見えなかったって罠。
安倍首相が、マスコミや反日勢力に、どれだけ叩かれようが居座って、前政権の置き土産である消費税増税を、嫌でもやらなきゃならんのと一緒ではある。
