米、トルコの「翻意」楽観＝ロシア製ミサイル調達問題：時事ドットコム
米、トルコの「翻意」楽観＝ロシア製ミサイル調達問題：時事ドットコム
【ワシントン時事】シャナハン米国防長官代行は２日、国防総省で記者団に対し、トルコがロシア製地対空ミサイルシステムＳ４００を調達する方針を転換するとの見通しを示した。米国はトルコによるＳ４００調達に強く反対し、最新鋭ステルス戦闘機Ｆ３５の関連機材の引き渡しを凍結している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040300282&g=int
シャナハン氏は「（Ｓ４００調達をめぐる）問題が解決され、トルコがＦ３５や（米国製地上配備型迎撃ミサイル）パトリオットといった正しい防衛装備品を調達すると考えている」と楽観。トルコのアカル国防相と協議を重ねており、Ｆ３５についても「引き渡されるだろう」と述べた。
この件だけど、背景や前段階の話を調べれば調べる程、オバマがやらかした悪手*1が酷い。
２０１６年のクーデター未遂事件後の対応も最悪*2だった事が根本原因で、半世紀以上もＮＡＴＯの一員として西側諸国に名を連ねていたトルコが、アメリカのヤリクチに反感を募らせて行ったのも仕方がないと思うし、トランプに政権が変わってからも、フォローどころか関係が悪化する一方*3という状況しか無い。
対してロシアは、２０１６年のクーデター未遂の際に、クーデターの情報をいち早くエルドアン大統領へ伝え、大統領をクーデター部隊の攻撃から脱出させている。
そりゃ、ロシアを信頼するよなぁ。
…正直、全部オバマが悪かった事にして、アメリカが謝ってしまうぐらいしないと、トルコとの関係が改善するとは思えないんだけど。
*1:トルコの敵であるクルド系武装組織への支援と、２０１５年のロシア機撃墜事件の際も、西側諸国はトルコを支援せず、平和ボケのオバマもこれを放置した結果、トルコは単独でロシアと対峙する羽目になった
*2:クーデターやテロに対する処置が苛烈なエルドアン大統領を嫌っていた平和主義（笑）なオバマは、黒幕とされるアメリカ在住のイスラム系指導者の引き渡し拒否した。ぶっちゃけ、半世紀に４回も軍事クーデターが起きるような国で、クーデターを起こす連中やテロリストに甘い顔をする方が間違っていると思うのだが。しかもこのクーデターで２９０人もの人命が失われ、エルドアン大統領は盟友とも言える友人が、息子共々射殺されている。そりゃ、厳しく対応するだろ
*3:オバマ時代に引き渡しを拒否したイスラム系指導者の引き渡し拒否を、トランプが再度突きつけた。ちなみにこのイスラム系指導者、ＣＩＡの協力者だったので、トルコが主張するように、２０１６年クーデター首謀者だとしたら、その背後にアメリカの暗躍があったと疑われて当然である。トルコは対抗して、アメリカ人宣教師をスパイとして逮捕した訳だが、この手の恫喝をされてアメリカが引く訳も無く、当然のようにトルコとの関係は急速に悪化した
