gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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初の潜水艦建造を本格化=24年に進水、翌年就役-台湾:時事ドットコム

初の潜水艦建造を本格化=24年に進水、翌年就役-台湾:時事ドットコム

台北時事】台湾国防部(国防省)は初の潜水艦建造を本格化させる。建造を担当する造船会社が9日、台湾最大の海軍基地がある高雄港で、専用工場の建設に着手した。
米軍艦艇が台湾海峡を通過=中国反発、「懸念」表明
蔡英文総統は着工式であいさつし、海洋進出を強力に進める中国を念頭に「新型の潜水艦は海軍の戦力を大幅に高めるだけでなく、敵艦が台湾の周辺を周回したり包囲したりするのを効果的に抑止できる」と強調した。
潜水艦は、造船最大手の台湾国際造船高雄市)が建造し、排水量は2500~3000トン。建造予算は約493億台湾ドル(約1750億円)で、2024年7~9月に進水、25年末に就役の計画だ。初公開された模型によると、X型の船尾舵(だ)を採用するなど、海上自衛隊の「そうりゅう」型と似た構造になる見通し。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019050900962&g=int

意図的に日本の潜水艦との類似点を指摘して、まるで日本の技術協力があるかのように印象操作しているけれど、X舵自体は、むしろ日本の潜水艦での採用は遅い方で、ヨーロッパで多く採用されている形式。
スウェーデンでは60年代から採用されている。
流線型のセイルとX舵の組み合わせを見る限り、どちらかというとドイツの212型潜水艦に近い。
ただ、船体規模は1000トン以上も大きい事を考えると…なんか、ドイツがオーストラリアに売り損ねた大型通常動力潜*1を、設計図ごと、まるっと台湾に売ったんじゃないか疑惑が。
実際、韓国型3000t級潜水艦…KSSIII-島山安昌浩と、台湾の新型潜水艦は、規模といい、構成といい、かなり近い。*2
ただ、この推測は「ドイツは中国に睨まれる事をとても恐れている」から、やるにしても迂回輸出しかなく、仲介できるだろう韓国も、残念ながら「やれない」。
韓国はドイツと同様に、中国に睨まれる事を、アメリカに怒られる事より恐れているので…。
となると、この潜水艦技術の出どころは、何処だろうか?
残るはスウェーデンくらいだけど…スウェーデンも、中国人観光客が落す外貨に目が眩んで「台湾は中国の省の一つ」とやらかして台湾と関係悪化している状況*3だし…。

*1:個人的には、韓国のKSSIIIをドイツが設計していたと考えており、オーストラリアに提案したドイツ案はその設計案の転用だったのではないかと疑っている

*2:実際に建造された島山安昌浩だが、模型では採用されていた筈の流線型のセイルは作れなかったのか、かなり角ばったセイルだが…

*3:その後、中国人観光客が自演でホテルから差別されたと騒ぎ、それを真に受けた中国政府がスウェーデンに公式に非難声明を出し、中国とも関係悪化した訳だが