gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日本は世界3位の地熱資源大国なのに発電所建設が進まなかった3つの理由 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

日本は世界3位の地熱資源大国なのに発電所建設が進まなかった3つの理由 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

(前略)
日本には2347万kW(発電量換算)の地熱資源があるという。地熱エネルギーの点ではアメリカ、インドネシアに次いで、世界3位の“資源大国”なのだ。にもかかわらず、なぜこれまで地熱発電が普及しなかったのか。江原氏はこう説明する。
「1970年代、石炭や石油に代わる資源として候補に挙がった。一定の前進はあったが、石油供給事情が好転する中で、地熱を含めた再生可能エネルギーより、原子力および石炭が選択されました。当時は原子力や石炭の方が安い発電コストだと試算されていたので、国は地熱より原子力や石炭を推進したのです」(江原氏、以下同)
(中略)
「日本の場合、全国で活火山は100個ほど存在し、多くが国立公園内(および国定公園)にあります。ですが、1972年の旧通産省と旧環境庁との覚書により、環境保護が必要な国立公園内特別地域では新たに地熱発電所は建設しないという方針を採りました。地熱資源量2347万kWのうち、81.9%がその国立公園内特別地域内にあるので、そもそも制約が厳しかったのです」
その “国立公園問題”も、3.11以後は徐々に規制が緩くなり、解決に向かいはじめている。
(後略)

https://diamond.jp/articles/-/200086?display=b

地熱は「開発費に比して得られる電力が小さい」「1か所から得られるエネルギー量が小さい」「枯れるリスクがある」「開発地域の自然破壊の問題が付きまとう」と、太陽光や風力より筋が悪いし、何より地震大国日本だと、地震が身近にあるリアルな脅威なので、温泉枯れるとかより、岩盤に水をぶち込んで熱を取り出すと、複雑極まる地下のパワーバランスにどんな影響が出るか「誰も100%の保証が出来ない」と言うのが、一番の問題。
地熱発電所が原因で地震が起きました」という疑わしい事例が1つでも起きた場合、原発と同じ勢いで地熱発電が全否定される可能性がある点やな。*1
そしたら、何兆円も費やした地熱開発費が、原発と一緒で即時凍結、ムダ金…とかあり得るから。
ハイリスク・ローリターンなんて、馬鹿でも手を出さんわ。
もちろん、複雑極まる地下のパワーバランスは、誰も全てを理解していないから、「地震の原因は地熱発電所です」と「誰も100%確実な証明できない」ので、法的には逃げ切れるんだけど、原発の安全性に関してゼロリスクを主張した口で、このリスクを無視できるダブスタ野郎が、信頼される筈も無い、と言うブーメランなオチがつく*2

*1:ちなみに、岩盤に水をぶち込んでシェールガスを採ってるアメリカでは、シェール採掘が原因とされる地震が起きて、訴訟になったりしている

*2:安全管理で事故のリスクを最小限に出来る、というのは原発も同じで、むしろ人間が作った施設内、設計内でリスクを管理できる原発の方がリスク管理が出来るまである。地熱は地下部分がどうしてもブラックボックスなので