gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「非軍事中立戦略」は、理想論かリアリズムか?──『9条の挑戦』出版記念イベントを聞いて(西村リユ) | マガジン9

「非軍事中立戦略」は、理想論かリアリズムか?──『9条の挑戦』出版記念イベントを聞いて(西村リユ) | マガジン9

先週、東京・渋谷で開かれた、〈「9条改憲」の対案はこれだ!〉と題するトークイベントに行ってきました。今月に大月書店から出版された『9条の挑戦 非軍事中立戦略のリアリズム』の出版記念イベント。著者である伊藤真さん(「伊藤塾」塾長)、神原元さん(弁護士)、布施祐仁さん(ジャーナリスト)の3人に加え、「明日の自由を守る若手弁護士の会」メンバーの矢崎暁子さんが司会として加わり、トークが繰り広げられました。
(中略)
マガジン9のコラムでもおなじみの伊藤塾長は「非軍事中立、というと誤解されることがありますが、これは単なる倫理的、あるいは宗教的な話ではないのです。私自身、『殺すより殺されたほうがいい』なんてまったく思っていません」ときっぱり。
(中略)
「非軍事中立で、日本という国や国民を本当に守れるのでしょうか?」。
これに答えて、まず布施さんが指摘したのは、「具体的な議論」の重要性。「もしどこかの国が攻めてきたら」ではなく、「どこの国が、どこにどのように攻めてくる」可能性があるのか、具体的に考えた上で話をすべきだといいます。
(中略)
一方、神原さんは弁護士同士の飲み会などでも(非武装中立を主張するのなら)「自分の娘が殺されそうになっても抵抗しないのか」と言われることがある、というエピソードを紹介。
「そう言われると、最初は思わず言葉に詰まってしまったのですが、よく考えたら、敵が攻めてきて、日本に上陸して、自分の娘が『殺されそうになる』までにはたくさんの段階があるわけで。そこまでの段階で『逃げる』などの別の策を講じることを考えるほうが現実的だし、そもそも敵が日本人を根絶やしにしたいのだったら、攻め込むより原発の電源を落とすなどの作戦のほうがよほど有効。『娘が目の前で殺されそうになる』自体が、なかなか考えにくいシチュエーションなんですよね」
(中略)
伊藤さんが「個人の正当防衛と国家の自衛戦争とは、主体も場面もまったく違うのであって、同格に考えるのはおかしい。あなたそれでも法律家ですか、と言えばいいんですよ」とぴしゃり。
(中略)
起こる「可能性がある」ことと、起こる「蓋然性が高い」ことを区別して議論することが重要だ、と伊藤さんは言います。
(中略)
「単なる理想論でなく現実的に考えるからこその非軍事中立という選択」には、十分な説得力があると感じました。
(後略)

https://maga9.jp/181128/

現実的かつ具体的に名前を挙げて、オープンに議論してしまうと、それ自体が、その国との戦争を誘発してしまう訳だが…。
その辺りは、どう考えてるんだろう。
何のために日本が、周辺国を刺激しないように、ずーーーーーーーっと苦労してきたのか、全く理解してない。
元々冷戦時代から、日本はアメリカと共に「対ソビエト(ロシア)」を掲げつつ、実際には中国からの沖縄・尖閣防衛を裏任務として、取り組んできた。
最近になって、中国人民軍の動きがエスカレートして「リスクが具現化」したから、表面化した「裏任務」を説明するのに、具体的な国名を出せなかったり、無理筋で「北朝鮮」とか言ってるだけで、本来、日本の国力から見れば、韓国や(核武装前の)北朝鮮なんてのは、格下過ぎて、真面目に相手をするまでも無い弱小三流国でしか無く、冷戦崩壊後の自衛隊在日米軍が仮想敵として想定していたのは、まぎれも無く北朝鮮の背後に居た、中国人民軍だった。
ただ、日本に200機のF15Jが居たから、中国はF15キラーであるロシアのSu27系列機を揃えたし、日本のイージス艦に対抗して、052C型駆逐艦を配備した訳だが、中国が日本の軍事的優位を軍拡して潰していくのに対して、共産党社会党(=民主党)系列の議員が、徹底的に自衛隊批判や、この記事の様な非武装中立論を展開し、それをソースロンダリングしてまで反日マスゴミが応援する事で、日本は80年代から30年以上に亘る「軍縮*1」を続けて、今の「日本独力の軍事力では周辺有事に全く対処できない」という事態を迎えた訳だが…。
ついでに言うと、つい二十ン年前までは、自衛隊の目の前で国民が殺されている状況でも、隊員が発砲すれば「個人の正当防衛」だなんて、成立するはずも無く、普通に「その自衛官が殺人で逮捕される」とか真面目に言って居たのが、マスコミや売国議員、そして護憲法律家なんだよね…。
それを考えると、

(前略)
伊藤さんが「個人の正当防衛と国家の自衛戦争とは、主体も場面もまったく違うのであって、同格に考えるのはおかしい。あなたそれでも法律家ですか、と言えばいいんですよ」とぴしゃり。
(後略)

https://maga9.jp/181128/

とか、ブラック過ぎるジョークですよな。
おまゆう案件と言うか。
そして、軍事に対しては「高い蓋然性」とか「具体性」ではなく、「(相手の)能力に備える」のが常識
この時点で、平和ボケ連中との認識が大きく食い違っている。
その上で、取捨選択として「(予算など)現実に沿った施策を取る」のは正しいんだけど、この記事だと、それ以前の段階で間違ってるから、もうどうしようもない。
まあでも、こんな狂ったレベルとはいえ、「議論すら出来なかった」昔に比べたら、ずいぶんと健全にはなってるんだけどね…。

*1:経済成長すればするほど人件費が増大するので、防衛費が横ばいだと、兵器調達や開発に使える真水分が縮小して行くから、日本の防衛費は30年近い横ばいで、軍縮に等しい結果を生み出した