gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米電機が防衛大手買収=航空宇宙事業、世界2位に:時事ドットコム

米電機が防衛大手買収=航空宇宙事業、世界2位に:時事ドットコム

【ニューヨーク時事】米総合電機ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)と米防衛大手レイセオンは9日、航空宇宙事業の経営統合で合意したと発表した。UTCによる事実上の買収で、統合後の売上高は約740億ドル(8兆円)に上り、ボーイングに次ぐ世界2位の航空宇宙・防衛企業が誕生する見通し。
発表によると、来年前半に統合を完了する予定で、新社名は「レイセオン・テクノロジーズ」。UTCの株主が約57%、レイセオンの株主が約43%を保有し、最高経営責任者(CEO)にはUTCのヘイズ会長兼CEOが就任する。計画しているUTCのエレベーター事業「オーチス」と空調設備「キヤリア」の分社化実施後の統合となる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061000236&g=int

アメリカの防衛産業が、冷戦終結後に統廃合が進んでいるのは知っていたが、レイセオンと言えば、世界最大のミサイルメーカーにして、レーダーなどの分野でも世界有数、その売り上げの大部分をアメリカ政府からの調達に依存する、バリバリの軍需産業で、そんなレイセオンが、コングロマリットとはいえ、電機企業に買収されるってのは意外だった…が。
どうにも宇宙・航空産業と、エレベーターや空調といった電機部門を分社化し、プラット・アンド・ホイットニー*1を中心とした、軍需を本体として再構築するらしい。
…これは冷戦崩壊後に怠惰と停滞の内に錆びついた、「アメリカ」という「軍事国家」のサビ落とし近い話なんじゃないかと…。

*1:航空用ジェットエンジンにおける世界3大メーカーの一つ