gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ビル・ゲイツ、「Androidの市場を取れなかったことが最大の過ち」と振り返る - Engadget 日本版

ビル・ゲイツ、「Androidの市場を取れなかったことが最大の過ち」と振り返る - Engadget 日本版

(前略)
Eric Vidal / Reuters
マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が、GoogleAndroidにより手にした巨大なスマートフォン市場を得られなかったことが「最大の過ちだった」と振り返る発言をしたことが報じられています。
ベンチャー企業の創設者を迎えた最近のイベントにて、ゲイツ氏はチケット転売サイトEventbriteの共同創業者ジュリア・ハーツ氏と対談を行いました。
この中でゲイツ氏は過去を振り返り、ソフトウェアの世界では勝者が総取りだとした上で、自分が関わった中で最大の過ちはマイクロソフトAndroid、すなわち非アップル系電話のうち標準プラットフォームになれなかったことだと発言。それはマイクロソフトが勝ちえて当然のものだったと語っています。
(中略)
マイクロソフトWindows MobileAndroidよりも10年近く先行していながら、自らモバイルの重要性を理解しておらず、十分なリソースが割けなかった経緯を考えれば頷けることと言えます。
しかしゲイツ氏が失敗に打ちのめされているかといえば、むしろ逆。続けて「これだけの最大級の失敗をしながら、さらに独禁法訴訟やその他の困難にさらされながらも、我々のWindowsやOfficeは今も強大なのは驚くべきことです。わが社は今もリーディングカンパニーなんです」と語り、過ちを乗り切ったことを誇らしげに語っています。
ただし「正しい選択をしていれば、わが社は"the company"(より強大な企業)になれただろうと述べており、少しは心残りがあるようです。
(後略)

https://japanese.engadget.com/2019/06/24/android/

真面目な話、Windows CEは組込系のハードでつい数年前まで、ほとんど支配的なシェアを誇っていたし、サポートが切れてなお、日本では後発のMS系モバイルOSより優位を保っていたぐらいなので、これを投げ捨てて、無理やり Windows Phone とか意味不明なウンコを出さず、Windows CE の名前でアップグレードをし続けれていれば、少なくとも組込系ではAndroidにシェアを奪われずに済んだと思う。
MS最大の失敗は、組込系のモバイル機と、スマートフォンを欲張って1つのOSで統合しようとしたところにある。
組込系のモバイルは、貧弱なスペックで、しかも一度導入されれば、軽く5年、下手すると10年以上も使われる訳で、スペックアップの速度はとても遅い。
加えて、UIも組込機器なので、ソフトメーカーが追加開発する物であり、OS自体のUIはそれほど重視されない。
対して、スマホは、概ねミドルエンド以上が主戦場であり、2年でどんどん新しい機種に更新されるため、性能の向上も著しく、何よりエンドユーザがOSをいじる以上、UIがプアーではお話にならない。
これほど方向性が違うOSを「一つにまとめよう」という発想自体が間違いだったと言えるだろう。
ちなみに…MSのモバイルOSは、完全撤退が決まっており、スマホの高性能化と、ARM版Windows10の登場により、モバイルでもフルスペックのWindows10を動かす方向で推移している。
昨年時点で、Snapdragon 850 搭載ノートPCが発表されたが、従来の Windows アプリは、エミュレーション駆動する必要があって、動作速度面でイマイチとの評価に留まっている。
なんというか、MSはOfficeという強みが無ければ、とっくに没落してたんじゃないかな…。