gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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京アニ代理人、25人公表・報道に「大変遺憾」 「一部ご遺族の意向に関わらず...」 : J-CASTニュース

京アニ代理人、25人公表・報道に「大変遺憾」 「一部ご遺族の意向に関わらず...」 : J-CASTニュース

京都アニメーション」第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警は2019年8月27日、新たに犠牲者25人の名前を公表した。
それを受けて一部メディアは実名を報道したが、京アニ代理人弁護士は「大変遺憾」とのコメントを出した。
(中略)
犠牲者35人の身元をめぐっては、8月2日に遺族の了承が得られたとして10人の身元を明らかにしていたが、残る25人については、府警は発表時期を慎重に検討していた。
対して京都府内の報道12社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議は8月20日、事件発生から1か月以上たっても残りの25人の発表がなく、「事件の全体像が正確に伝わらない」と懸念を伝えた上で、「過去の事件に比べても極めて異例」として速やかな実名公表を求めていた。
こうしたマスコミの要請を受けてか、府警は27日に25人の実名を公表。メディアによって初報の書きぶりは分かれ、25人の情報(氏名、年齢、住所など)を載せるメディアと載せなかったメディアがあった。

京アニ代理人の桶田大介弁護士は同日、ツイッターで「弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、本日被害者の実名が公表、一部報道されたことは大変遺憾です。弊社は、京都府警及び関連報道機関に対し、改めて故人及びご家族のプライバシーとご意向の尊重につき、お願い申し上げます」と要請。一方で、「公表に関わらず報道を控えていただいた報道機関のあること、認識しております。当該報道の関係者におかれましては、節度ある対応をいただいておりますことについて、感謝申し上げます」とも付言した。

https://www.j-cast.com/2019/08/27365962.html

戦後最悪と言って良い、マスコミによる死者冒涜、遺族軽視、そして最悪の圧力団体として警察権力すら屈服させられる「第4の権力の暴走」として、自制・自省の欠如を晒した、日本の報道史に恥部として残る事件*1だと思う。
これに屈服した京都府警は、恥を知るべきだし、こんな非人道的な行為を強要した「在洛新聞放送編集責任者会議」とやらを、マスコミが自分自身で断罪しない限り、日本のマスコミは総じて極めて低俗で醜悪なイエロージャーナリズムである、と言うレッテルを自ら貼りつけた愚か者、と言う誹りは免れまい。
僅かな救いは、報道自粛する報道機関があった事だが、そうした報道機関が、タブーである「マスコミ同士の相互批判」までやってくれる訳ではないので、結局は、同業の暴走を止めなかった愚者である事には変わるまい。
…残念な事に。

*1:もっとも、捏造報道多数で、報道史に燦然たる恥部ばかりのA新聞とかM新聞とかT(ビー)Sとかフ(Zeee)テレビとかは、そんな事言われても、蛙の面に水、だろうけれど…