gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

食事を記録しよう

体重:kg
体脂肪率:%
朝食:ほっけ焼き、ご飯 with おくすり
昼食:チャーハン
夕食:あなご丼
観測史上最大勢力の台風が来る、と言う訳で、今日は一日ヒキコモリ予定。
…だったんだけど、台風の勢力圏に入る遥か以前に、川の水位がグングンと上昇し、10時にはレベル4の警報が発令され、13時ごろにはあちこちの河川がヤバい感じに。
ウチは多摩川堤防から数百メートルしか離れていない、バリバリの水害避難指定地域であり、氾濫すれば3mくらいは水没するで、とハザードマップに書かれている場所だから、呑気に眠って水死したくなければ、警報やニュースにはきちんと目を通す必要がある。
生活空間は1階に、2階は趣味のブツの倉庫になっているので、3mの冠水だと2階もダメージを食らうから、本気でヤバい時は、NASだけ抱えて避難するつもりだった。
ただ、各地の河川水位の上昇率や台風の移動速度を勘案したら、万が一氾濫しても、ピークが過ぎた辺りなので、3mの水没はしない公算が高くなったので、NASを2階に退避させた。
…ところで、18時少し前に、避難指示が発令。
これは、勧告よりずっと強い「指示」なので、夕飯を掻き込んで、避難開始する事にした。
正規の避難場所は、数百メートル離れた小学校なんだけど、家と同じ水害避難指定地域内にあり、体育館とか水没する場所なんで、最寄りの区役所に駆け込む事にした。
区役所も水害避難指定地域なんだけど、それを前提に作られているから、避難すると最初から2階より上に案内される辺り、良く判っているというか。
とりあえず、記名して水を貰う。
銀色のシートは、寝袋を持っていたので辞退した。(他の人は敷物を持参しても貰っていたので、貰っておけばよかったのだが)
ただ、この時点で結構な人数が避難しており、2階の目ぼしい場所は埋まっていたから、解放されたばかりの3階へ移動。
ここで運よく、体育室が解放され、ほぼ1番乗りで入れたから、コンセントのある壁際を確保に成功。
電機の心配なく、スマホやPCが使えるようになった。
開放されて30分もすると、体育室もすぐに埋まる。
さて、初めての避難だったけれど、避難して良かった事、悪かった事、持って行って大正解だったもの、あればよかったものを列記する。

まず、避難して良かった事は…
・安全という安心感
 水没するリスクのある自宅に比べて、災害に備えた堅牢な区役所は、非常に安心感があった。これだけでも、避難する価値はあったと思う。
そして、避難して悪かった事は…
・無秩序かつプライベートの無い避難生活は、ストレスがマッハ
 当然だけど、避難民をそれぞれの事情に合わせて各所に配置する、とか「無理」なので、基本は「お互い様、譲り合い」の精神を可能な限り発揮して、災害が終わるまで耐え忍ぶ場所である。
 それ故に、嫌でも一定数混じってしまう自己中・非常識・DQNといった連中が、地味にストレス源として機能する。
 これが子供や赤ん坊なら、大人として黙って耐え忍ぶしかないが、大人になっても愚かな連中がハバを利かせるのを見るのは、大抵の人にとって、強いストレスを生む訳である。
 台風が通り過ぎた、と分かった途端、真夜中(午前3時過ぎ)でも、ガンガン帰宅する人たちが多かったのは、そーいう事である。
 ちなわいも、4時には帰宅した。

なんというか、人の多様性…と言えば聞こえは良いけど、アホが想像より多い現実を見れる、貴重な機会かと。
次は、あって良かったもの。

ノイズキャンセリングヘッドホン
 …これは、超助かった。
 避難所は子供が非常にうるさく、親も「誰かにぶつからなければ放置」だったので、ゆっくりと本を読むのも辛いレベルで居心地が悪かった。
 しかし、ノイズキャンセリングヘッドホンをかけたとたん、喧騒は遠くに去り、走り回る子供の振動以外はシャットアウトできて、かなりストレスが軽減した。
・ハンドタオル
 あって困らない。汗を拭くのに活躍した。
・飲み物(スポドリ)
 水は貰えるのだが、やはり甘い飲み物はあれば落ち着く。
・小型タップ
 1口のコンセントを多く使えるのは便利。
 実際には2口占有できたけれど、他の人に言われたらすぐに1口は譲るつもりだったので、PCやスマホなどの小型家電を複数動かすのに、1口を分けられる小型タップは便利の一言。
・寝袋 (または毛布)
 固い床の上だと、やはり体が休まらない。せんべいのように薄い毛布でも、1枚あるだけで快適さが違う。
・クッション (または枕)
 枕の有無は、寝る時の快適さに直結する。

ここまでは、持って行って正解だったものだ。
以下は、あればよかったもの。

・ボックスティッシュ
 鼻紙は使い道が広く、ポケットティッシュだと心もとない
・ウチワまたは個人用ファン
 空調が効いた体育室に居座れたから良かったけれど、通路などの空調が無い場所も結構あり、人が多いのと、台風の湿度の高さで、かなり蒸し暑かった。
・お菓子
 甘いものが生み出す「余裕」は、馬鹿に出来ない。
 多分、避難が長期化すればするほどに価値が上がる。
・目隠し用のシートとそれを掛ける紐
 一晩だけの避難だったので、問題は無かったのだが、長期の避難生活で、プライバシーを確保できるのと出来ないとでは、ストレスが段違い。
 たった一晩でも、信頼できない他人ばかりが周囲に居るストレスは小さくなく、長期の避難だったら、間違いなくないと、精神的にヤられる。

自分の場合、単身避難だったから、とくに荷物や貴重品の管理などには、神経質にならざるを得ず、トイレに行くのも気を使った。
こんな生活を長期間するのは、精神的に病むだろう、としか言いようが無い。
金があるなら、さっさと避難所を出て生活を立て直すべきだという事が良く判った。
むしろ、居座って「美味い汁」を啜ろうとか、よっぽど図々しい精神異常者でもなければ、無理じゃね?
アパートを新しく借りる頭金すら捻出できない、なんてプァーな人は、そもそも生活保護レベルだろうし。
今回の経験で、「弱者アピールの強い難民貴族はガチでやべー連中」という確信が得られたのは、一つの良かった点ではないかと思う。