gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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空母攻撃能力強調=グアム狙う中距離ミサイル−中国メディア

【北京時事】28日付の中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は、昨年実戦配備された中距離弾道ミサイル「東風26」について、最近公開された映像を基に「移動中の空母を攻撃できる」という軍事専門家の見解を報じた。習近平指導部には、台湾海峡に軍艦を航行させるなど中国に圧力を強めるトランプ政権をけん制する狙いがあるとみられる。
15日に公表された米国防情報局(DIA)の報告書によると、東風26は核と通常兵器を搭載でき、射程は4000キロ。米軍基地のあるグアムを射程に入れることから、「グアム・キラー」と呼ばれてきた。
環球時報によれば、中国国営中央テレビは先週、東風26を発射する訓練の様子を初めて伝えた。軍事専門家の宋忠平氏は東風26に四つの羽根が付いていると指摘し、「低速で動く空母を打撃するため弾頭を誘導する」ものだと述べた。匿名の軍事専門家によると、衛星などによる情報網と連携し、移動する標的の現在位置を常時把握するという。(2019/01/28-14:18)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012800620&g=use

記事にある通り、公開された弾頭部には、極超音速では、ほぼ意味の無い4枚の空力翼*1がくっついてて、「やっぱり空母を狙える精密誘導ってのはブラフだったか」という意見が軍クラスタでは流れている感じなんだけど…。

*1:中距離弾道ミサイルの再突入速度は、マッハ9から21。マッハ15と仮定して、秒速5km。カーマンラインを大気圏と定義したとして、地表到達まで20秒。実際にはブラックアウトが発生する中間層…50〜80km辺りがミサイル自身が最終調整できる限界だし、実際には、落下する程に終端速度は増していき、最終的には秒速8km近くに達するので、10秒とかその程度で空力舵の利く濃い大気の層をぶち抜いて着弾する。そもそも空力制御はレスポンスが悪く、短時間過ぎて殆ど微調整しかできず、しかも自身はブラックアウトしているから、外部から制御するしかない。これで精密制御とかムリゲーすぎる。最大限よく見積もって、停泊中の空母を狙えるかも、と言うレベル