gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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菅野博之・神塚ときお・夢野れい グループ展 S−40

ツイッターのタイムラインにそっと紛れていたツイートで知った、懐かしい漫画家さん達の原画展示がある、と知って予定表に開催日を突っ込んで居たのだが、欲しかった小説のサイン本が思ったより早くに手に入ったので、行ってみる事にした。
この原画展に関して情報を集めている中で、神塚ときお氏*1が難病で執筆が困難になり、2015年にコミケからの撤退をされている事を知った。
おそらくは最初で最後になるだろうイベントだと思ったので、氏の漫画を楽しんで読んだファンの一人としては、行っておくべきだろう、と足を運んでみた。
同時に原画展をされている菅野博之氏は、天晴れ!カッポーレとかぱらいそロードとか、独特のタッチと世界観を持った作品を描かれた漫画家で、これまた著書の大半を持って居る。
夢野れい氏は、硬質な線と流線で構成されたメカが特徴の漫画家で、SF短編を割と描いているのだが、個人的には琵琶湖要塞シリーズの漫画が一番好きだった。もちろん、全部持ってる。
と言う訳で、神塚ときお氏の事が無くても、俺得としか言いようが無い漫画家さんのラインナップであり、今日行く時間が無かったら、日曜に行くつもりだった。
んで、到着。
会場であるコール田無は、少し古い建物で、イベントルームもあまり広くないのだが、思ったよりもずっと来場者も多く、雰囲気は大学の漫研が学際展示しました、と言ったアットホームな感じが満ちていた。
おそらくは、来場者の少なくない人数が、「身内」なんだろうなぁ、と思いつつ、原画と言うか生原稿を見ていく。
3人ともプロの漫画家で、大半は撮影禁止だったが、既に出版社が漫画業界から撤退している徳間とかバンダイで掲載していた作品は、本人が版権を完全に手元に持って居るのだろう。
個人利用に限り撮影可との事で、何枚か写真を撮らせてもらった。
やはり、肉筆で繊細なタッチを見れる生原稿と言う物は、表現手法の宝箱のようだと思う。
時代はもう、デジタル原稿なので、こうした技術はどんどん失われていくのだとは思うけれど…。
あまり広くない会場ではあったが、可能な限りの生原稿が展示され、一部の鉛筆画は直接触れる事すら出来たので、30分程展示を楽しんで帰る。
実によい展示でした。

*1:バイキッズとか風駆少女組とか、ロリっ娘+バイクな漫画で有名