gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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独自の研究によって明らかになった「自動車」「自転車」「歩行者」の3すくみ関係がこちらです - Togetter

これは「自動車」「自転車」「歩行者」という括りが大きすぎるのではないだろうか。
独自研究、わい氏調べ(体感)によると、「自動車」にとって「死ね」の気持ちが高まるのは、歩行者なら「物陰から飛び出す歩行者」とか「狭い道でGメン75歩きする女子(オールドからJCまで幅広い年代)。しかも避けない」とか「横断歩道の無い車道を横断するジジババ」とかであり、自転車なら「車道脇をふらふら走るババチャリ」「車道真ん中を走るロード乗り」等に特に高く発生する一方、「歩道を歩く歩行者」や、「歩道を走る自転車」には極めて低い「死ね」の気持ちしか発生しないという。
殺意研究の山梨的非実在権威、S氏によると、「1回死ねと思う殺意」を1シムラーと定義する場合、「歩道を歩く歩行者」や、「歩道を走る自転車」に対する殺意は0.01シムラー以下だが、「物陰から飛び出す歩行者」や「横断歩道の無い車道を横断するジジババ」は10シムラー、「車道真ん中を走るロード乗り」は15シムラー、「狭い道でGメン75歩きする女子(JCからJK)。しかも避けない」は1シムラー、「狭い道でGメン75歩きする女子(オールド)。しかも避けない」は10万シムラー、「車道脇をふらふら走るババチャリ」は30シムラーに相当するという。
こうした殺意の差は、単純な「自動車」「自転車」「歩行者」という移動子(キャリア)の差ではなく、模倣子(ミーム)感染による懲罰遺伝子(オペラント条件づけ)が社会的に行われた自己迷信化(オカルティズム)の一種ではないか、とS氏は語っているが、本人も意味は良く理解していない。
閑話休題(それはさておき)
冗談はこのぐらいにして、一応はどの立場も経験した事がある身からすると、歩行者は交通ルールを守っている限り、歩行者は自動車にとっては、ほぼほぼ危険が無い存在だ。
しかし、現実には歩行者が交通ルールを守っていないからこそ、車と人の交通事故が絶えない訳であり、それでいて、事故が起これば、生命と言うかけがえの無い対価を支払うのは、一方的に人の側であり、交通弱者である以上、車の側が強く戒められており、面倒ではあるが、圧倒的弱者として守るべき対象、と言う意識がある。
しかし、車の側から自転車を見る場合、相手は「軽車両」となり、同じ道路を使う事からも、目に付く邪魔として捉えられやすく、しかも都合よく歩行者と車両の立場を使い分ける事で、交通ルールの遵法意識が低い相手である。
ぶっちゃけ、自転車は自動車から見れば、クッソ邪魔で迷惑な存在と言えてしまうのだ。
しかも、歩行者と違って、交通ルールを守っても、自転車が車道を走る限り、邪魔と言う現実が付きまとう。
次に、歩行者から見た自転車と自動車だが…。
交通ルール上、歩道の走行において、自転車は歩行者には常に譲る立場であり、ベルで追い散らすなんて許されていないのだが、困った事に、日本の学校の大半で、自転車の守るべき交通ルールをきちんと教えてくれるところは決して多くないし、しかも小学生ぐらいの頃にやるだけだから、中高生の頃にはすっかり忘れられ、最強女子?(OBHN)になる頃には、逆に自転車こそが歩道の王者であると勘違いするまである。
歩行者目線から見て、歩道を歩く限り、ほぼ無縁な自動車より、歩道を我が物顔で走る自転車に対するヘイトが高まるのは、確定的に明らかであろう。
最後に、自転車から見た歩行者と自動車だが、まず日本の道路行政に於いて、自転車専用道の整備もなければ、それでなくとも狭い道路の関係で、都内では歩道すら十分にとられておらず、自転車は時に車道を、時に歩道を走らなければ、そもそも移動手段として成立しえない程に、「走れる場所が限られている」。
結果として、交通ルールを完璧に守るなら、自転車はそもそも走る場所が無いという結論になってしまう。
もちろん、そんな訳にも行く訳が無く、自転車は利便性を言い訳に、法を適度に無視する事で、その役割を果たしてきた訳で、車通りが少なく、路幅が広い道路なら車道をスイスイと走り抜け、車通りが多い危険な道路なら、歩道に上がって走り、時に自転車から降りて「歩行者でござい」と歩行者専用通路を渡ったりして、その役割を十全に果たしてきた訳である。
自転車から見れば、車道にいる自動車は危険な敵だし、歩道を走るのに歩行者は邪魔。
自転車が法を犯さず走れないのは、自転車道を整備しない行政の怠慢が原因なので、オラは悪くねぇ。
というのが自転車の立場であり、想いとなる。
こうしてみると、実のところ、一番嫌われ者の位置に居るのが、「自転車」だと判るだろう。
歩道で人身事故を起こせば、自動車で人を轢くのと変わらないリスクがあるにも拘らず、遵法精神が低い以前に、交通ルールにすら疎く、保険も任意だから入らない。
車道で事故を起こせば、生身で轢かれるのと大差無い直接ダメージを受けるリスクがあるにも拘らず、ヘルメット着用義務すら無いから被らない。
自転車って、便利だけど実は、とってもリスクがある乗り物なんです、という事は、もう少し国民に広く周知する努力をすべきなんじゃないかなぁ…。
と、都心で仕事をするようになって、定期券で遊びに行ける範囲が広がり、めっきり自転車に乗る必要が無くなったけれど、30年以上自転車をメインの交通手段として使い続けたオッサンとしては、自転車が危険で、3すくみどころか、一方的に嫌われる存在ってのは、嬉しくは無いので、何とかしてほしい所。